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カンニング竹山は違ったが…番組レギュラー出演者が「干される」ことはある? 元テレビPの識者に聞いた

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月3日 15時3分

カンニング竹山は違ったが…番組レギュラー出演者が「干される」ことはある? 元テレビPの識者に聞いた

カンニング竹山(C)日刊ゲンダイ

 6月30日放送のバラエティー番組「アッコにおまかせ!」(TBS系=毎週日曜昼の生放送)が、いつになく注目を集めていた。焦点はお笑い芸人のカンニング竹山(53)が出演するか否かだった。

 前週23日の放送でタレントの和田アキ子(74)が東京都知事選挙(7月7日投開票)をめぐり、小池知事寄りと受け取られかねないトークを展開。竹山は「バランス(政治的公平)を取るために言っとくと…」と割り込み、同知事の学歴詐称疑惑や都議会での答弁拒否など例にあげ、「(放送内容が)小池さんの方になびいて、気持ち悪いなという人(視聴者)もいると思うんで」と語っていた。

 こうした発言はSNSでは称賛されたが、一部の視聴者などからは、番組の準レギュラーを務めている竹山の出演が見送られるのではないかなどと、“竹山が干された説”が流れていた。日刊ゲンダイが2021年にスクープで報じた『激オコな小池都政が“辛口”カンニング竹山に前代未聞の「猛抗議文」を送りつけていた!』のように、竹山と小池知事には因縁めいたものがあるからだ。

 結局、6月30日に竹山は同番組には出演しなかった。

■局の「自主規制」的に出演を控えてもらうという事例はあったか

 とはいえ、「特定の出演者、それもレギュラーや準レギュラーを何らかの権力に忖度してキャスティングから外す」などということは起こりうるか。元毎日放送プロデューサーで同志社女子大学でメディアエンターテインメントを研究する影山貴彦教授は、今回の件ではなく一般論として、こう指摘する。

「何らかの権力に忖度して出演から外すことがあるか否かですが、これは必ずしもないとは言えないのがテレビ業界だと思います」

 竹山はそもそも「アッコにおまかせ!」では月1出演程度の準レギュラー。竹山は7月1日放送のラジオ番組「くにまる食堂」(文化放送)で、「出ないですよ。もともと僕、月1だから」「そもそも、今週出ない」と、6月30日に出演予定はなかったと説明していた。

 影山氏は「この度の竹山さんの件については、彼自身が仰るとおり、忖度による出演自粛ということはないと思います」としつつ、仮に世間一般で言う「出演者が干される」という状況が発生する場合として考えられるシチュエーションを説明した。

「『誰々が〇〇と言ってきたから』と出演予定者にハッキリ言って自粛させることはないでしょうが、局の『自主規制』的に、出演を控えてもらうという事例はこれまで各局であったと考える方がナチュラルでしょう」

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