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数字で知る「競馬と経済」 新1万円札に描かれた渋沢栄一とも関係あり?

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月6日 9時26分

 レースごとの売上額も物凄い。昨年のGⅠレースを見ると、ナンバーワンは有馬記念の545億7963万円。たった1レースで500億円超えだから凄まじい。ポテトチップスで知られる湖池屋が1年かけて売り上げる金額は548億円(24年3月期)、「カレーハウスCoCo壱番屋」(社名・壱番屋)は551億円(24年2月期)だ。

 2位以下は、日本ダービー(283億8674万円)、宝塚記念(273億6318万円)、ジャパンカップ(260億5899万円)と200億円クラスが続く。定食の「大戸屋ごはん処」(社名・大戸屋ホールディングス)の売上高は278億円(24年3月期)、ラーメンチェーン「幸楽苑」(社名・幸楽苑ホールディングス)は同じく268億円(同)。大手外食が1年かかる売上額と、ほんの数分でゴールするGⅠレースが同規模ということだ。

■職員の給与は

 JRA職員の給与はどのぐらいか。23年度の開示資料によると、常勤職員は1508人で、平均年齢は42.4歳。平均年収は931万1000円だ。うち賞与が279万7000円。

 職種によってバラツキはあって、最も高いのが指定職(本部の部長、付属機関の長、競馬場長など)の1664万9000円(平均年齢57.2歳)となっている。人数が最大(980人)の事務・技術は867万2000円(平均年齢41.2歳)。

 JRAならではの職種もある。競走馬の医療や伝染病の予防などを行う獣医職は1060万1000円、装蹄に関する業務の装蹄職は847万6000円、中央競馬の騎手を目指す生徒などを教育する競馬学校教育職は932万6000円だ。

 ちなみに、サラリーマンの平均年収は「22年民間給与実態統計調査」(国税庁)によれば458万円。

騎手の稼ぎは

 騎手はどれぐらい稼ぐのか。

 東関東馬事高等学院のホームページに「騎手のお給料って!?」があった。そこには、「JRA騎手の年間の報酬は、2000万円以下が騎手全体の2割程度。2000万~6000万円が全体の6割程度、さらに、6000万円以上というのも、全体の2割という割合になっています」とある。

 中央競馬の賞金は本賞(1~5着)や出走奨励金(6~9着)など細かく分かれている。基本的には賞金の80%が馬主で、20%を調教師や騎手、厩務員が受け取る。調教師が10%、厩務員5%、騎手5%(障害レースは7%)が一般的。騎手によっては億単位の年収もあり得る。

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