数字で知る「競馬と経済」 新1万円札に描かれた渋沢栄一とも関係あり?
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月6日 9時26分
JRAホームページにある24年度リーディングジョッキー(6月30日時点)を見ると、トップはC・ルメールで総賞金は16億2892万円。このうち5%が騎手の収入になるとすれば、今年はすでに8144万円を稼いだ計算だ。
■電話、ネット投票が80%強
競馬場の入場者数(開催場入場人員)は増加傾向を見せる。コロナ禍だった20年、21年は年間100万人を割り込んだが、22年279万人、23年462万人と復活しつつある。ただ1970年代前半や90年代半ばは1400万人を超えていた。
売得金の構成比(23年度)は開催競馬場が2.7%、場外馬券場のウインズが10.4%。最も買われている“場所”は電話・インターネット投票の82.6%だ。
「スマホで手軽に購入する若い層が増えているのでしょう。競馬場に足を運び、パドックをじっくり見て……という馬好きは減少しているのかもしれません」(前出の中西文行氏)
売得金の推移を見ると、トウショウボーイやテンポイント、グリーングラスが活躍した70年代後半に初めて1兆円を超えた。2兆円突破は昭和から平成に変わる直前の88年でオグリキャップが有馬記念を勝った。3兆円超えはそこからわずか2年後の90年。96年の有馬記念は1レースとして最高額の875億円超を売り上げた。97年に売得金は4兆円超えを記録、年度代表馬はエアグルーヴだった。
そこから低迷期に入ったが、この数年はすっかり抜け出しつつある。
ネット投票もいいけど、競馬場に行って生の迫力を味わいたい。
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