奈緒主演映画でインティマシー・コーディネーター起用却下が物議炎上…旧態依然の映画業界は変われるのか
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月8日 11時3分
■映画監督は往々にしてより大きな権力を持っている
確かに、すでに2022年秋の段階で、ドラマ「エルピス─希望、あるいは災い─」(カンテレ・フジテレビ系)が、地上波のプライムタイムの連ドラとして初めてインティマシー・コーディネーターを導入し話題になるなど、その存在は徐々に浸透していた。一方、テレビドラマの監督に比べ、映画監督は往々にしてより大きな権力を持っていることも背景にはあるようだ。
「テレビドラマは、プロデューサーの権限のほうが大きいです。芸能事務所との関係が濃いプロデューサーの意向に沿って脚本が書き換えられたりすることもザラで、監督はディレクターというニュアンスが強い。一方、映画は監督の作品性がより大きく問われますから、監督の権限が絶大。それで時として、性加害問題が取り沙汰された榊英雄監督や園子温監督のような勘違いした監督も生まれやすい土壌があるんです」(映像関係者)
時代とズレていることに気がつかない日本の映画業界は変われるのか。
◇ ◇ ◇
奈緒は、日刊ゲンダイの2024年新春特別号の独占インタビューに登場している。●関連記事【注目】女優・奈緒「時代が変わっても変わらないもの、尊いものってあると思うんです」…は必読だ。
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