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【特別対談】南野陽子×松尾潔(1)「同学年の人が今も活躍していることがうれしい」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月15日 10時2分

【特別対談】南野陽子×松尾潔(1)「同学年の人が今も活躍していることがうれしい」

南野陽子と松尾潔(協力=新宿「風花」)/(C)日刊ゲンダイ

 平井堅、CHEMISTRY、JUJUなど人気アーティストを多く手掛け、EXILE「Ti Amo」で日本レコード大賞、天童よしみ「帰郷」で日本作詩大賞を受賞した松尾潔。今月24日に発売されるアヤ・シマヅ(島津亜矢)のアレサ・フランクリンのカバーアルバムなどをプロデュースする一方で、小紙コラム「松尾潔のメロウな木曜日」でもおなじみの彼が、往年のアイドルと対談するシリーズ第3弾。「憧れの人」早見優、「教え子」今井絵理子に続く今回は「同学年のヒロイン」南野陽子である。(全3回の第1回)

■「話しかけたかった」を聴けば1987年の記憶が蘇る(松尾)

松尾 いきなり恐縮ではありますが、「アイドルへの思い入れはなぜ美しいか」という持論からまず述べたいと思います。

南野 拝聴します(笑)。

松尾 青春時代にアイドルを好きになることは「青春の何かを仮託する」ことかと思います。例えば「話しかけたかった」を聴けば、熱狂的なファンでなくても、1987年当時の記憶が鮮明に蘇るでしょう。ましてや、追っかけをしていたような人からすると……。

南野 その感じはすごくわかります。

松尾 個人差はもちろんあるんだけど、青春時代って背負い込むものもそれほどないし、親の介護もまだ先。そんな頃に好きだった人が今も美しく、活躍されているということは「これまでいろいろあったけど、実はそう悪くなかったんじゃないか」って人生を肯定できるという。だから「思春期に推しがいる」っていうのはすてきなことだと思います。

南野 褒めすぎ(笑)。

■同学年の人が今もずっと活躍してることがうれしい(松尾)

松尾 僕ら同学年でしょう。奇麗事とか抜きで、同学年の人が今もずっと活躍してることがうれしいというのはありますよ。

南野 それもよくわかります。安心感ありますよね。だから、お会いするのは今日で4回目? もっと会っているような気がする。

松尾 最初にお目にかかったのが“演歌のプリンス”山内恵介さんの明治座公演のときでした。そのお芝居に南野さんも出演されていて、それもマドンナ先生役。終演後に恵ちゃんに紹介されまして。

南野 あの日、私は後半の歌のコーナーで歌詞を間違えたんです。そうしたら、松尾さんに「歌詞はちゃんと歌った方がいいよね」みたいに言われて(笑)。

松尾 そんな辛辣なこと言った? そこは、同学年ということで(笑)。同学年と一口に言っても、世に出るタイミングがそれぞれ違うから、実際の年齢とキャリアは比例しないでしょう。例えば、桑田真澄と清原和博の2人は、高1の夏にPL学園のエースと4番で全国制覇している。中学で野球部だった僕も、あれを見てさすがに同じ道は断念したもの。

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