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【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月16日 9時26分

松尾 なじったんだ(笑)。

南野 「詞がダメ」というわけじゃないんです。「この曲にはどうなの?」ってこと。それでも「もう、間に合わないから」って言われて、そのままレコーディングして(苦笑)。

松尾 そんな経緯があったんですね。この年齢になって聴いた僕の印象を言っていいですか。「夏」というのが「青春」とニアリーイコールになっていて、「秋からも……」っていうタイトルは「青春が終わって、大人になってからもパートナーとして一緒にいてほしい」って聞こえるんです。

南野 ああ、なるほど。

松尾 もちろん、作った方にも当時はそんな意図はなかっただろうけど、長年のファンの方にとっては「人生の伴走者ナンノ」のテーマ曲として成立するんじゃないかな。

南野 今、松尾さんにそう言われて「そうなんだ。これからは、そう思って歌っていけばいいんだ」って思いました。うれしいです。ヒントをいただけてありがとうございます。

松尾 僕もうれしいです。曲とか作品が新しい意味を帯びてくるってそういうことでしょう。

南野 そうですね。じゃあ「辞める」とか「バツ2の事務」とか言わずに、もう少し続けてみようかな(笑)。

松尾 アハハ、いや、もっと続けて下さいよ。

南野 でも、私、3時間くらいで意見がコロコロ変わるんですけどね(笑)。 =おわり

(構成=細田昌志 取材協力=新宿「風花」)

▽みなみの・ようこ 1967年6月23日生まれ、兵庫県出身。85年「恥ずかしすぎて」でデビュー。主演ドラマ「スケバン刑事Ⅱ」で注目され、歌手、女優として活躍。伝説の歌番組「ザ・ベストテン」(TBS系)への出演映像を収録したブルーレイBOX「南野陽子ザ・ベストテンコレクション」が発売中。

▽まつお・きよし 1968年1月4日生まれ、福岡県出身。早大卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。近著「おれの歌を止めるな」(講談社)が発売中。

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