1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

イメージ悪化を招いた“強奪補強”…「悪い町田をやっつける」構図に敵将が公然批判でトドメ【J1町田ゼルビア黒田剛監督の正体】#2

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月17日 9時26分

イメージ悪化を招いた“強奪補強”…「悪い町田をやっつける」構図に敵将が公然批判でトドメ【J1町田ゼルビア黒田剛監督の正体】#2

青森山田高サッカー部監督時代の黒田剛・町田監督(C)日刊ゲンダイ

【J1町田ゼルビア黒田剛監督の正体】#2

 青森山田高サッカー部を率いてJFA・U18プレミアリーグ、高校サッカー選手権、高校総体で何度も日本一に輝いた名伯楽の黒田剛監督(54)だが、2022年10月にJ2町田ゼルビアの指揮官に就任した時には「プロの選手経験もなければプロの現場も知らない。ま、お手並み拝見といくか」と冷ややかな反応が圧倒的だった。

 ところがJルーキー監督が2023年シーズンでチームをJ2初優勝・J1初昇格に導いてサッカー界を震撼させ、今季J1でも快進撃を続けて前半戦を首位で折り返し、第23節終了時点でもトップを維持して優勝争いをリードしている。しかし、称賛の声と同じくらいの批判にもさらされている。ストレートな物言いが誤解を招いたり、ネット住民に発言の一部を切り取られて炎上したり……。なかなか表に出てこない実像をサッカージャーナリストが明かす。(第2回/全5回)

  ◇  ◇  ◇

 どうしてJ1の新参者である町田ゼルビアがこんなに「ダーティー」と言われるようなったのか?

 それは2023年シーズンに遡ります。2022年シーズンをJ2.15位で終えた町田はランコ・ポポヴィッチ監督から黒田剛監督にスイッチ。新監督の下、コーチングスタッフも選手も大幅に入れ替えました。

 チームスタッフは21人中、13人が新任。選手も2チームが作れそうな19人が新加入しただけでなく、その中にはJ2のライバルチームから移籍してきた選手も。そりゃあ~もう完全に別のチームと言っていいくらいの陣容になります。

 しかも2019年、2020年と横浜F・マリノスで通算41試合出場21得点という実績十分のFWエリキを高額年俸で獲得し、万全の体制を築いたわけですが、この時点で「主力を引き抜かれた!」と他クラブのファンからの怒りを買っていました。

 さらにシーズンが始まっても続々補強。その中でもっともインパクトがあったのは、昇格を争っていた東京ヴェルディから、シーズン途中の7月6日に絶好調のFWバスケス・バイロンを引き入れたこと。しかも両者の対戦が7月9日に国立競技場で組まれていたこともあって、ますますヒートアップしたのでした。

 試合にバスケス・バイロンは出場できなかったものの、両者の因縁を確定させるかのような好ゲームに。前半のうちに町田が2点を先制するものの、後半に入ると東京Vがジワジワと追い上げ、残り時間15分から2点を奪って追いついて終わったのです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください