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イメージ悪化を招いた“強奪補強”…「悪い町田をやっつける」構図に敵将が公然批判でトドメ【J1町田ゼルビア黒田剛監督の正体】#2

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月17日 9時26分

 しかもシュート数は町田の5本に対して東京Vが10本。主力を失ったチームのほうが攻め込むという展開だったのも、余計に「悪い町田を清く正しい東京Vがやっつける」という構図が作られ、いよいよ町田のイメージを悪化させたのかも知れません。

 そしてトドメは試合後の記者会見でした。

 東京Vの城福浩監督が「相手はとにかく倒れて、やれないかと思っていたあとにまたプレーする。それに対して(東京Vの)選手は辛抱強く、我慢強く、それで追いついたからこそ、サッカーで勝ちたかったと思います」と、町田が「時間稼ぎをしていた」と言わんばかりに批判したのでした。

 さらに「時間を分断する行為がものすごく多いというのは、J2を戦った上で感じている。自分たちのリードで極端にそれが出てくるチームと、自分たちがリードしてもほとんど変わらないチームがあり、われわれは後者」とダメ押しも。

 国立競技場ということで日頃よりも多く集まっていた記者はこの話題に飛びつき、「町田=倒れて時間稼ぎばかりするチーム」という印象を持ってしまったのです。

 もっとも、後日の会見で城福監督は「『時間を分断する行為』というのは町田に対して言ったのではなく、J2ではそういうプレーをするチームが多いという話」と説明したのですが、こういう話題は、なかなか報道されない。

 そして黒田剛監督は「強奪と言われているけれど、ちゃんとクラブ間で交渉して移籍金も払っているのに」「実際うちの選手は体痛めていたんだからね」と、悪役にされて戸惑っていたのでした。(つづく)

  ◇  ◇  ◇

◆取材・構成=倉井史也(くらい・ふみや) 試合当日はスタジアムにいち早く到着して報道受付の先頭に立ち、試合後は選手バスが去っていく姿を見送るのが常。自慢は対戦カードの「因縁」を詳細に記憶していること。80年代から日本代表を熱狂的に応援していたという噂のある年齢不詳のジャーナリスト。

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