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28年ロス五輪へのメジャーリーガー派遣を実現させる「大谷」という内圧、NFLという外圧

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月18日 11時42分

28年ロス五輪へのメジャーリーガー派遣を実現させる「大谷」という内圧、NFLという外圧

球宴で本塁打を打った大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports

 米メディアによれば、一歩前進だという。

 米大リーグのロブ・マンフレッド・コミッショナーは日本時間17日、オールスターが行われたテキサス州アーリントンで会見。「野球・ソフトボール」が2大会ぶりに実施される2028年ロサンゼルス五輪へのメジャーリーガー派遣について「協議の余地はある」と明言した。先週、ロス五輪大会組織委のケーシー・ワッサーマン委員長と会談したそうで「ケーシーも言っていたが、(今年のパリ五輪とは違い)ロスなら新たに球場を建設する必要はない。レギュラーシーズン中という問題はあるが、選手会とは話し合いを続けていく」と話した。

■態度軟化の裏側

 ワッサーマン委員長が今年2月のオーナー会議で各球団にロス五輪への選手派遣を要請した際、同コミッショナーは過密日程などを理由に難色を示していた。これまでレギュラーシーズンやWBCなどMLBの利益を優先してきたマンフレッド・コミッショナーが、ここにきて態度を軟化させたのは周囲からのプレッシャーと無関係ではないだろう。

 今やメジャー最大のスターであるドジャース・大谷翔平(30)が日本時間16日の球宴前日会見で「国際大会は特別だと思うし、特にオリンピックは、ふだん野球を見ない人も見る機会が増えてくるので、そういう意味では野球界にとっても大事なことかなと思う。個人的にも出てみたいなという気持ちはある」と出場に意欲を示すと、メジャーもすぐさま反応した。

米メディアが「大谷の話を聞け!」とコミッショナー批判

 この発言を受けてドジャースの地元紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は16日、「マンフレッドよ、大谷の話を聞け!」と題した記事を掲載。記事では球宴よりも五輪を優先すべきだとし、「大谷は(4年後の)ドジャースタジアムで、五輪の金メダルを懸けて、打席やマウンドに立つ未来を思い描いている。なぜMLBのマンフレッド・コミッショナーは(彼らの出場を)認めないのか」と五輪に非協力的な姿勢を批判。さらに「野球界が五輪の舞台で最高の選手を披露すれば、恩恵を受けるだろう。この宣伝は野球界の将来にとって極めて重要だ」と訴えたのだ。

 今やMLBに莫大な利益をもたらす大谷の発言力、影響力は絶大。コミッショナーもさすがに大谷の要望を無視できなかったのではないか。

■ライバルは全面協力

 さらに、大谷らメジャーリーガーの五輪出場の鍵を握るのが、米プロフットボールリーグNFLという「外圧」だ。

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