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「夏の不眠」解決策の1つに薬の見直しを…5割超のエアコン節約派は考えるべき

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月19日 9時26分

 年を重ねると、皮膚が乾燥してかゆくなる。そのつらさで不眠を訴えるケースもある。また、糖尿病などの病気が悪化すると、脚をかきむしったり、動かずにはいられなくなる衝動に駆られるムズムズ脚症候群を発症する人は少なくない。これも安眠を妨げる大きな要因だろう。

「不眠の原因を探り、それを見つけたら一つ一つ適切な治療で症状を改善することが重要です。たとえば夜間頻尿がつらくても、単純に水分摂取を減らすと脱水して熱中症を招きやすいので、適度な水分摂取量を維持しつつ20分程度の散歩を取り入れたり、アルコールやカフェインの摂取を控えたり。気管支炎や高血圧などの薬の影響が疑われるケースでは、不眠の副作用がない薬に変更したり。さらに、かゆみについては保湿やクリームなどをうまく使用したり……。症状や持病の管理で、睡眠薬に頼らなくてもいい環境を目指すことも重要でしょう」

 年をとれば若いころほど汗をかかなくなるとはいえ、発汗量がゼロになることはない。そこに室内の暑さもあれば、ダニが増えやすい。そうやって増えたダニが、かゆさの原因になっている可能性もあるだろう。布団干しを定期的に行うことも快眠には不可欠だ。

 こうしてみると、中高年を取り巻く寝苦しさの背景には、いろいろなことが密接に結びついていることがわかる。その一つ一つをひもといて、薬や対策を見直すことは理にかなっている。

「中高年の方々が寝苦しさをキーワードに、エアコンや持病の薬を見直せば、熱中症のリスクを減らしながら、快適な睡眠環境を実現できます。そうすると、薬の相互作用によるふらつきや意識障害なども軽減できて一石二鳥です」

 薬はかかりつけ医に相談しながら、寝室の対策についてはできることから始めよう。

  ◇  ◇  ◇

●関連記事【もっと読む】「熱中症死者1500人時代」それでもなぜ老人は夏場に厚着するのか「5つの仮説」を検証するでは、年齢と体温調節機能の関連性に着目し、詳しく検証・解説している。

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