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笹生優花 パリ五輪金メダルへの“最強ギア”は師匠ジャンボ尾崎の「お下がりドライバー」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月26日 17時10分

笹生優花 パリ五輪金メダルへの“最強ギア”は師匠ジャンボ尾崎の「お下がりドライバー」

全米女子オープンの笹生優花(C)共同通信社

 パリ五輪の開会式が26日19時30分(日本時間27日2時30分)から、パリ中心部を流れるセーヌ川で行われる。8月11日まで約2週間の大会期間中、32競技329種目の熱戦が繰り広げられる。

 ゴルフは男子が8月1日、女子は7日にスタートする。舞台は名匠ロバート・ボン・ヘギー設計の「ル・ゴルフ・ナショナル」。2018年のライダーカップ開催コースだ。美しい池とうねったフェアウエーに多くのバンカーが点在し、景観は素晴らしいが難易度の高さは欧州屈指。選手の技を最大限に引き出すはずだ。

 パリ五輪は欧州の名コースで男女とも18ホール4日間、72ホールのストローク競技で各60人が競う。ちなみにヘギーは、国内では西那須野カントリー倶楽部、ホウライカントリー倶楽部(ともに栃木県)なども手がけている。

 今季の日本女子は、「全米女子オープン」の笹生優花(23)に続き、「アムンディ・エビアン選手権」では古江彩佳(24)が優勝。女子の海外メジャーはパリ五輪の後に「AIG・全英女子オープン」(8月22~25日、セントアンドルーズ・オールドコース)を残すが、ここまで4大会のうち2大会を日本選手が制覇。パリ五輪でも金メダル獲得となれば、世界のゴルフ史に大きな足跡を残すことになる。

 日本代表は、笹生と山下美夢有(22)の2人。私が注目しているのが、今年の「全米女子オープン」で2度目の頂点に立った笹生だ。7月中旬の会見では「メダルは取りたい。自分にチャンスをあげられるよう頑張ります」と高らかに宣言している。

 先日、笹生を指導しているジャンボこと、尾崎将司(顔写真)を取材した際、こんなエピソードを聞いた。笹生が2021年の「全米女子オープン」に優勝した時に使用したドライバーは尾崎のお下がりだったというのだ。シャフト硬度はXに近いSでロフトは9度。フェースアングルはオープン。女子プロでは使いこなすことが難しいハードスペックである。

「この魔法のようなドライバーだったら私の夢がかなえられる」

 笹生は19年のプロテスト合格後、尾崎が運営する「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」で指導を受けていた際、工房の傍らに置かれていたこのドライバーが目に留まった。ショットのバラツキに悩んでいた笹生はこの威風堂々としたクラブにひかれ、すぐさまレンジで試すと体中に電撃が走ったそうだ。

「この魔法のようなドライバーだったら私の夢がかなえられる」

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