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笹生優花 パリ五輪金メダルへの“最強ギア”は師匠ジャンボ尾崎の「お下がりドライバー」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月26日 17時10分

 その言葉に尾崎は、自分のドライバーを笹生に譲った。以後笹生は、クラブメーカーと契約した後も、このドライバーのスペックを踏襲している。

 笹生は「魔法のドライバー」を手にしたちょうどその頃、尾崎からある課題を与えられている。サンドウエッジ(SW)で低い球を打つ練習である。それまで笹生はSWでもクラブを振り回し高い球を打っていた。

「そんな一辺倒な打ち方じゃあ、いろんな状況に対応できる球筋を身につけることはできない。もっと体と頭を使え!」

 尾崎は笹生にこう言ったそうだ。

 低い球を打つには、強い足腰を土台にした安定した重心と、体の捻転、回転、腕の振り方など全身を使ったバランスの取れたスイングが必要。野球の投手が低めのスピードあるストレートを基本に、さまざまな球種を組み立てる理論と似ている。

 子どもの頃から両足首に重りをつけて走り込み、尾崎アカデミーではタイヤ引きなどのトレーニングで下半身を強化していた笹生にとっては、まさに天が与えたともいえるドライバーとの巡り合いと尾崎の貴重な助言だった。

 尾崎の取材で2人の師弟関係は、周囲が思う以上に強かったことがわかった。持つべきものは「良き指導者」である。パリ五輪の笹生には強い味方がついている。

(宮崎紘一/ゴルフジャーナリスト)

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