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パリ五輪は「史上最悪の祭典」…テロの脅威、暴徒、競技場不備、蒸し風呂の移動バス、選手村はエアコン無し

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年7月27日 17時58分

パリ五輪は「史上最悪の祭典」…テロの脅威、暴徒、競技場不備、蒸し風呂の移動バス、選手村はエアコン無し

日本は過去最多の409人が参加(C)ロイター

 日本時間27日、雨が降りしきるパリ市内のセーヌ川で開会式が行われた。夏季大会では初めてスタジアム外を会場に使用し、計204の国と地域、難民選手団が名を連ね、32万人余りの観衆が見守った。

 日本選手団は93番目に登場。船で川をパレードする中、旗手でフェンシング女子の江村美咲(25)と、新種目ブレイキン男子の半井重幸(22)らが声援に応えた。

 名所エッフェル塔前のトロカデロ広場でフランスのマクロン大統領とIOCのバッハ会長が挨拶。開会宣言が行われると、聖火リレーがスタート。サッカー元フランス代表のジネディーヌ・ジダンから、テニスのラファエル・ナダル、短距離走のカール・ルイスら24人のアスリートらでつないだ。

 最終走者を務めた柔道男子のテディ・リネールと短距離女子のマリー・ジョゼ・ペレクが球体状の聖火台に火をともすと、台は気球として夜空に浮かび上がり、幻想的なムードに包まれた。

 セーヌ川を舞台とした式典は、川岸のルーブル美術館など観光名所が連なる。世界的歌手のレディー・ガガやセリーヌ・ディオンも美声をとどろかせた一大イベントは現地夜11時半ごろにお開きとなった。

■TGV破壊行為でなでしこは4時間バス移動に

 パリでは100年ぶりの夏季大会。パリ市やIOC、五輪組織委員会はさぞ胸をなで下ろしただろうが、華やかなイベントの舞台裏では早くもトラブルが続出している。

 開会式当日のこの日、フランスの高速鉄道TGVの線路網への大規模破壊行為が勃発。国中が大混乱に陥り、一般人はもちろん、アスリートも大きな影響を受けた。

 サッカー女子のなでしこジャパンは、初戦が行われた仏西部のナントからTGVでパリ市内に移動する予定だったが、急きょ、手段をバスに切り替えた。約50人乗りのバスでパリまで約4時間かけての移動を強いられ、グッタリだった。

 JOCは各競技団体にLINEで注意喚起を行ったが、競泳女子の鈴木聡美(33)は「応援に来る家族が心配」と曇り顔だ。

 かねてパリ五輪は過激派によるテロのターゲットにされているともっぱら。この週末には警官や軍隊など、治安維持のため7万5000人を動員する予定だが、アスリートの不安は尽きない。

 肝心の競技面でもトラブルが続出。フランスでも盛んな柔道では会場のマット(畳)の硬さにバラつきがあるなどとして、国際柔道連盟が抗議。さらに競泳会場のプールが、世界水連が定めた水深2.5メートルの規定に満たず、女子100メートル平泳ぎに出場する青木玲緒樹(29)は「浅くてビックリ」と話していた。

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