1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

一貫したファン目線こそが森三中・黒沢かずこの類まれな実力の源泉【今週グサッときた名言珍言】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月4日 9時26分

一貫したファン目線こそが森三中・黒沢かずこの類まれな実力の源泉【今週グサッときた名言珍言】

黒沢かずこ(C)日刊ゲンダイ

【今週グサッときた名言珍言】

「なんにも知らずにこの世界に入ってしまって、そういう被害者がこの世界にはたくさんいる」
 (黒沢かずこ/日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」7月28日放送)

  ◇  ◇  ◇

 森三中の黒沢かずこ(45)は、ダウンタウンに憧れて芸人になったと公言するひとりだ。まだ彼らが“若手芸人”だった頃からの、いわゆる“古参”ファン。そんな彼女が「14歳からの思いを伝えたい」と自作の曲を歌う。それはダウンタウンに憧れて芸人になるも、その世界で悩む芸人と浜田との対話を想像した歌詞だった。歌い終えた黒沢が浜田に対し放った一言を今週は取り上げたい。

 黒沢は中学から高校の頃、ダウンタウンが好き過ぎて同級生の男子と比べてしまったという。だから、男子がつまらなく感じてしまい、異性とまともにしゃべったことはなかった。代わりに聴いていたのはお笑い系のラジオ。熱心なリスナーとしても知られ、ナインティナインのファンクラブにも入っていた。

 この世界へ入ると、明石家さんまのスゴさを実感し、さんま愛が深まった。さんまのようになりたいけれど、なることはできない。「だから、私はさんまさんを支える側に回りたい」(テレビ東京系「あちこちオードリー」2024年2月7日)と介護福祉士の資格を取りたいと語り、「私のいまの夢は番組MC、レギュラーじゃないんです。さんまさんの老人ホームを立ち上げることなんです」(TBS系「週刊さんまとマツコ」22年10月9日)とまで言う。

 そんな黒沢は「お笑いのファンあがりで実力がない」(テレビ東京系「あちこちオードリー」23年7月5日)と悩みを吐露したことをきっかけに、ぺこぱのシュウペイに「まともになりすぎ。本当は技量があるって見せたい時期。それは誰にでもある。なんでそれになるかっていうと『ヒルナンデスの魔力』」と助言したり、ザ・マミィの酒井にピアスのあとがあるのを見つけ「イカつく思われたいっていう時期があったんじゃない? で、芸能界に入ってきて、そこ(可愛い)のポジションが一番いやすいと思ったんじゃないですか?」と指摘したり、濃いファン目線と歴戦の演者目線が見事に融合した批評を送る「出待ちファン」キャラが誕生した。

「最初はダウンタウンさんに会いたいがために、お笑いの世界に入ってきて、推しが逆に私を押してくれた」(テレビ朝日系「推しの番号教えます。」24年6月25日)としみじみと語る黒沢。いまだに趣味は「芸能人を見ること」(TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」24年1月28日)だと言う。

 一貫した彼女のファン目線は、間違いなく類いまれな「実力」に他ならない。

(てれびのスキマ 戸部田誠/ライタ―)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください