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俳優・平岳大さんが語る『SHOGUN 将軍』撮影秘話 人生とリンクする「2匹の招き猫」との出会い

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月5日 9時26分

俳優・平岳大さんが語る『SHOGUN 将軍』撮影秘話 人生とリンクする「2匹の招き猫」との出会い

平岳大さん(提供写真)

【その日その瞬間】

 平岳大さん(俳優/50歳)

  ◇  ◇  ◇

 2月にディズニープラスで配信されて好評のドラマ「SHOGUN 将軍」。先頃、テレビ業界のアカデミー賞といわれるエミー賞に25部門でノミネートされ大きな話題になっている。真田広之の主演男優賞をはじめ、主演女優賞のアンナ・サワイ、助演男優賞の平岳大、浅野忠信らだ。平さんが仕事とプライベートの2つの瞬間を語ってくれた。

 僕にとって大きかったのは「将軍」のノミネートもそうだけど、その前にオーディションに合格したことですね。

 オーディションが行われたのは世界中がコロナ一色になった2020年から翌21年5月ぐらいです。結構長かったですね。僕は20年にコロナが始まる直前にハワイに引っ越したので、ハワイからZoomで結んで、パソコンの画面を通して同じようなオーディションを4、5回受けました。

 オーディションでやったのは、実際のドラマの第1話、大広間のシーンです。僕が演じた石堂和成(石田三成と思われる武将)が上座に座っているところに、真田さんが演じた吉井虎永(同、徳川家康)がやって来て2人がぶつかり、僕がブツブツ言う。でも、ああしてみようこうしてみようというアドバイスはちょっとあったけど、何度やってもいいも悪いも、ダメ出しもない。最後は何をやっていいのかわからなくなってしまって。ダメかなと諦めかけていました。

全身全霊の主演、プロデューサー・真田広之

 そんな状況の中でローマで撮る「THE SWARM/ザ・スウォーム」というドラマの出演が決まって現地に飛びました。ちょうどローマに着いた日だったですね、僕のアメリカのエージェントから電話がかかってきて、「『将軍』、受かったよ」って。僕はコロナで閑散としているローマの街で思わず「やった!」と叫んでいました。

 ハワイに引っ越したのはアメリカで挑戦しようと思ったからです。それがコロナになって仕事がまったくなくなった。日本にいる時から時代劇が好きで、アメリカで日本の役者として挑戦する上では、このドラマに出なかったら来た意味があるのか、という思いがありました。

 だから、ホッとした面もありましたね。その日はたったひとりでワインを飲みながらご飯を食べて、お祝いをしました。

 後でわかったことですが、制作者が気にしていたのは年齢的なことだったようです。虎永と石堂は当初、同年代という設定だったのですが、石堂がちょっと若いのもありかと迷い始めたというのです。制作するのはアメリカの大きなプロダクションですから、若い石堂でいくにはいろんな人を説得しなければならない。それで何度もオーディションをやったということのようです。

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