どんな人が乗るの?スーパーカー真夏の夜の夢!フェラーリ初SUVプロサングエに乗って考えた(小沢コージ)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月7日 9時26分
今までで「最も背の高いフェラーリ」と言っていい(写真)小沢コージ
【小沢コージ クルマは乗らなきゃ語れない】
フェラーリ プロサングエ
(車両価格:¥47,600,000/税込み)
◇ ◇ ◇
暑い! 生命の限界を感じるほど猛烈に暑い!! てなわけで、いま最も熱いスーパースポーツ、フェラーリ プロサングエ(4760万円!)に乗って熱い葛藤をお届けしよう。
……それは「コレはSUVなのか? フェラーリなのか?」という永遠のクルマ好き命題だ。
プロサングエは22年に京都で日本発表、最近本格デリバリーが始まった新作フェラーリで、筆者も先日試乗がやっと許された。
いまだかつてない独特存在感だ。骨格は専用のアルミプラットフォームで、エンジンは名作エンツォ・フェラーリに由来する6.5ℓV12DOHC。最高出力725ps、最大トルク716Nmと恐ろしくパワフルで、それをフロントミッドに起きつつ、8段ATをリアに置いたトランスアクスルレイアウトの4WD車。
前後重量配分は49対51と理想的だ。その結果、時速0-100km加速は3.3秒と文句なしで、まさにフェラーリの名に恥じないパフォーマンス。
公式には「フェラーリ初の4ドア4シーター」だが
だがポイントは、その縦横高さ比で全長5m弱×全幅2m強のデカさはもちろん、全高約1.6mと完全にSUVサイズに仕上がっていること。今までで「最も背の高いフェラーリ」と言っていい。
しかし同社はプロサングエを「フェラーリ初の4ドア4シーター」としか言わない。なぜなら世界で最もエクスクルーシブなスポーツカーブランドであるフェラーリは長年、「SUVを作らない」と言い続けてきたからだ。
なぜなら、プレミアムカーの世界では2002年にポルシェがカイエンを大ヒットさせてからすっかりSUVが主流。メルセデスにBMW、アウディにレクサスはもちろん、2016年にはベントレーがベンテイガ、2018年にはロールスロイスがカリナン、ランボルギーニがウルス、2019年にはアストンマーティンがDBXをリリースし、ハイブランドもSUV抜きでは語れなくなってきた。
そこで満を持して出てきたのが新型プロサングエであり、これをすんなりSUVと認めていいのか? 否か? というのが我々の悩みなのだ。
「SUVであると同時にリアルフェラーリでもある」が正解
ここで結論を言ってしまうと、プロサングエは誰から見てもSUVである。ロングノーズの流麗デザインは完全にフェラーリだが、高い全高、観音開きの4ドア、広いリアシートと共に473ℓの大きめトランクがもたらす利便性はSUVというほかはない。
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