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《東京が懐かしい》と選手悲鳴、地獄の選手村の実態…冷房なく「死ぬほど暑い」から窓を開ければ大量の虫【五輪現地発 パリは今日もクレージー】#11

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月11日 9時26分

《東京が懐かしい》と選手悲鳴、地獄の選手村の実態…冷房なく「死ぬほど暑い」から窓を開ければ大量の虫【五輪現地発 パリは今日もクレージー】#11

選手村で食事をするハンガリー国防・スポーツ大臣(右)とフェンシング銅メダリストのエステル・ムハリ(左)/(C)ロイター(C)日刊ゲンダイ

【五輪現地発 パリは今日もクレージー】#11

 ボンジーア&ボンジュール! パリ五輪の売りは「持続可能でエコな大会」。それは選手村にも取り入れられている。でも、それが選手たちにはものすごく不評なんだ。自分たちの理念を優先するあまり、選手たちの快適さは置いてけぼりだってね。

 パリは連日猛暑だ。それなのに、選手村には冷房がない! 壁の中を水が流れる冷却システムが取り入れられているけど、この暑さには全く効果がない。おまけに、この装置で気温を10度下げられるのに、フル稼働はNGで、下げられるのは2度までなんだって。

「特に上階の部屋は蒸し風呂状態、暑さで死ぬ」とスイスのボート選手ドゥプレは嘆いている。ルーマニアの卓球選手ソックスも言っている。

「狭い部屋に2人で暑すぎる。夜は窓を開けて寝るの」

 でも窓を開けると、別の問題があるみたいだ。リベリアの陸上選手モリソンは壁や天井の虫と格闘する動画を投稿した。

「暑くて窓を開けていたら、虫がいっぱい入って来た」

 どうやら網戸もないらしいね。あまりにも苦情が多いので、組織委員会は、「各国の自腹」ってことでポータブルの冷房を用意したけど、設置したのは7000室に対し、2500機。予算のない国の選手は我慢するしかないよね。カネのある国と、そうでない国で待遇が違うっていうのは、大きな問題だよ。

 エアコン以外にも問題がある。アメリカの陸上選手ホーキンスは、窓にカーテンがついていないので、着替えの時はのぞかれないよう、タオルを使っていると投稿。またオープンウオータースイマーのデニガンは「選手村に遮光カーテンがないのは問題。安眠できない」として窓に貼ったアルミホイルを見せた。

 アメリカのテニスプレーヤー・ガウフは途中でホテルに滞在することを選んだ。なんでも10人につき、トイレが2つしかなかったみたいだ。浴室を使うには、早起きして他の選手を出し抜く必要があったんだって。彼女みたいに途中で選手村を出て行く者も多いけど、それも金持ちの国にだけ許されることだよね。

■食堂の魚からミミズ

 選手村の食事も大不評だ。量とタンパク質が圧倒的に足りないらしい。アスリートは体が資本なのにね。食事のひどさはさまざまな選手が投稿していて、イギリスの水泳金メダリスト・ピーティは、出された魚からミミズを発見したらしいよ。オーストラリアの水泳選手ティトマスは「選手村にいると力を発揮するのが難しくなる」って不平をもらした。

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