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お盆休みにパリ五輪の余韻を楽しむ映画5作品はコレだ 評論家が厳選

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月15日 9時26分

お盆休みにパリ五輪の余韻を楽しむ映画5作品はコレだ 評論家が厳選

トロカデロ庭園で開かれたパリ五輪の開会式(C)ロイター

 数々の名場面を生んだパリ五輪が日本時間12日、ついに幕を下ろした。柔道女子48キロ級の角田夏実やスケートボード男子ストリートの堀米雄斗の金メダル獲得をはじめ、日本人選手が見事な活躍を見せてくれた。一方で、バスケットボールや柔道などにおける「疑惑の判定」、選手村の劣悪な環境、セーヌ川の水質といったさまざまな問題も噴出した。特に物議を醸したのは開会式の演出で、レオナルド・ダビンチの壁画「最後の晩餐」を想起させる演出には批判が殺到。ローマ教皇庁(バチカン)が抗議声明を発表する騒ぎになった。良くも悪くも世界の注目を集めたパリ五輪の余韻を楽しむための映画を紹介しよう。

■カトリック教会の猛反発を受けた「ダ・ヴィンチ・コード」

 まずは映画「ダ・ヴィンチ・コード」(ロン・ハワード監督、2006年)。ダン・ブラウンのベストセラー小説が原作で、五輪開会式の舞台にもなったルーブル美術館のシーンでこの映画は始まる。カトリック教会が隠し通してきた聖母マリアを巡る「キリスト教史最大の陰謀」を、「最後の晩餐」などをヒントにしてラングドン教授(トム・ハンクス)が解き明かす。超絶面白い映画だが、公開時にはカトリック教会の猛反発を受け、上映禁止国も相次いだ。

 この映画のもう一人の主役が仏警察暗号解読官のオドレイ・トトゥ。そのオドレイ・トトゥが主演した映画「アメリ」(ジャン=ピエール・ジュネ監督、01年)も見逃せない。パリのモンマルトルを舞台にした小粋な佳作で、映画プロデューサーの故叶井俊太郎氏が日本向けに買い付け「パリ系おしゃれ映画」としてヒット作になった。

 この映画で心優しき青年を演じたジャメル・ドゥブーズが、開会式で聖火をジダンに手渡す記念すべきトップバッターを務めた。

■移民問題を描いた21世紀版「レ・ミゼラブル」

 パリ五輪フランス代表には、柔道男子100キロ超級金メダルのテディ・リネール(東カリブの海外県グアドループ出身)をはじめ、旧植民地・海外領土をルーツとする移民とその子孫が多かった。その移民問題を描いた映画「レ・ミゼラブル」(19年)は必見。監督のラジ・リは「バティモン5 望まれざる者」(23年)で有名だが、映画としての衝撃は前者の方が上。異常な緊迫感がある。舞台はパリ郊外モンフェルメイユ。ビクトル・ユゴーの小説「レ・ミゼラブル」でジャン・バルジャンがコゼットと出会った場所で、21世紀版「レ・ミゼラブル」は貧困と差別に苦しむ移民が主人公になるのがパリの現状でもある。

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