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嘆くメダリストたち クオリティーに疑問の声「まるで戦争に行って帰ってきたかのような…」【五輪現地発 パリは今日もクレージー】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月19日 9時26分

 パリ2024組織委員会のエスタンゲ会長は、大会中に史上最多の7つのプロポーズがあったと選手村で自慢した。例えばアルゼンチンのハンドボール選手シモネトは開会式の集合写真を撮る際に、同じアルゼンチンのホッケー選手カンポイの前にひざまずいて指輪を渡した。女子3000メートル障害で4位に入ったフランスのフィノは競技後、観客席で声援を送っていた恋人の元に走り、プロポーズした。「私たちは9年間一緒にいたから、9分を切ったらプロポーズしようと思った」と言った。バドミントンの混合ダブルスで金メダルを獲得した中国のファンも、表彰式後に男子ダブルスのリュウからプロポーズを受けている。

 一方、実生活では数週間前に破局していたチェコのテニス混合ダブルスペア、シニアコバとマチャックは金メダル獲得後にキスを交わした。これを機に復縁するのではって、噂になっている。

 パラグアイの水泳選手アロンソは、モデルもやっているインフルエンサー。そんな彼女は大会中に許可なくディズニーランドに行ったこと、チームジャージーではなく、「あまりにも露出度の高い服」を着て選手村内を歩いていたという2つの理由から、「悪影響を及ぼす」と選手村から追放されちゃった。残念ながら彼女は大会後に引退を表明したけど、この事件のおかげか、インスタのフォロワーは67万人から120万人に増えたみたいだ。

 一方で「世界一セクシーなアスリート」として有名なドイツの陸上選手シュミットは、チームメートのブルマンから「彼女が400メートル混合リレーに選ばれたのは、モデルでインフルエンサーだから。記録は自分の方が上」と糾弾された。でも実のところ、ブルマンの彼氏がリレーのメンバーだったから、一緒に走りたくて言ったみたいだ。

 五輪とは「スポーツを通した人間育成と世界平和」を目的とする。でもパリ五輪は、これまでで最もその精神から遠かった大会かもしれない。

 なぜなら、今回優勝選手に払われた金額は史上最高に高かったんだ。それもスポンサーや各国からだけではなく、史上初めて国際競技連盟からもメダル選手に報奨金が出されるようになった。世界陸連は金メダリストに5万ドル(約735万円)の賞金を出したけど、これは128年の歴史の中で初めて。連盟までも金メダルに値段をつけるなんて、五輪のアマチュア精神に反する、平等性を欠くって、抗議の声もあるけど、世界陸連はどこ吹く風。IOCからの分配金から払ってるのだから問題ないんだって。

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