1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

嘆くメダリストたち クオリティーに疑問の声「まるで戦争に行って帰ってきたかのような…」【五輪現地発 パリは今日もクレージー】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月19日 9時26分

 でも、それならメダリストではなく、競技の発展全般に使うべきじゃないのかな。すでに国やスポンサーから賞金をいっぱいもらっているトップアスリートではなく、設備のない国に投資するとかね。IOCのバッハ会長も「国際競技連盟は、すべての加盟国とその選手たちを平等に扱い、恵まれた者と恵まれない者、あるいは不利な立場にある者との間のギャップを埋めようと努めるべき」って発言しているけど、そのバッハ会長の後釜は、現世界陸連会長のコー氏という呼び声が高いから、こうした賞金主義は今後どんどん進んでいくかもね。次のLA五輪で世界陸連は、金、銀、銅のメダル全てに賞金を出すって話だ。

 これじゃあ選手は、もはやカネのためにプレーすると言われても仕方ないよね。アマチュア選手の参加はより少なくなり、結局、カネのある国ばかりが勝つようになる。

 もう五輪自身が“クレージー”になっていくんじゃないかな。 (おわり)

(Ricardo Setyon/ジャーナリスト)

▽翻訳=利根川晶子(とねがわ・あきこ)埼玉県出身。通訳・翻訳家。82年W杯を制したイタリア代表のMFタルデッリの雄叫びに魅せられ、89年からローマ在住。90年イタリアW杯を目の当たりにしながらセリアAに傾倒した。サッカー関連記事の取材・執筆、サッカー番組やイベントで翻訳・通訳を手がける。「カカから日本のサッカー少年へ73のメッセージ」「ゴールこそ、すべて スキラッチ自伝」「ザッケローニ 新たなる挑戦」など著書・訳書多数。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、「史上最悪だった」と言われる今大会の選手村では、いったい何万個の避妊具が配布されていたのか。オリンピアンが語った選手村の「衝撃の実態」とは、どのようなものなのか。 

 ●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください