佐々木朗希はトミー・ジョン手術へまっしぐら…メジャースカウトが看破した160キロ右腕の“キズ”
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月23日 11時43分
佐々木朗希(C)共同通信社
大谷翔平にいたっては6年間で2度も手術
160キロ右腕としてメジャーから注目されている佐々木朗希(22=ロッテ)は人一倍、故障に関してナーバスだ。
プロ5年目にしてシーズンを通してローテを守った経験がないのは、大ケガにつながる以前に自らブレーキを踏んで戦列を離れるから。今季もすでに2回、右腕のコンディション不良などで登録を抹消されている。なにしろ大船渡高3年夏、あとひとつ勝てばチームが甲子園という岩手大会決勝で一球も投げなかったくらい。
「危機管理能力は評価できる」とア・リーグのスカウトは好意的に見ているものの、そんなスカウトですら「佐々木はいずれ、右肘靱帯を修復するトミー・ジョン手術を受けざるを得ないだろう」とみている。
「佐々木は後ろ、つまりテイクバックが大き過ぎるのです。あれだけ大きいと、肩肘にかかる負担はハンパじゃない。ダルビッシュ(38=パドレス)も大谷(30=ドジャース)も、メジャーに行ってからテイクバックを小さくした。肩肘への負担を軽減するためですけど、それでも2人ともメジャーでトミー・ジョン手術を経験していますからね。大谷にいたっては6年間で2度も手術をしています」(同)
メジャーで160キロ超の速球を投げる「剛腕投手」の多くは、右肘靱帯を修復するトミー・ジョン手術を受けている。
大谷はもちろん、大谷の同僚グラスノー(31)、サイ・ヤング賞2回のデグロム(36=レンジャーズ)、同賞3回のバーランダー(41=アストロズ)、今季は所属先がないシンダーガード(31=元メッツなど)、今年4月に現役を引退したストラスバーグ(36=元ナショナルズ)……と、枚挙にいとまがない。
大谷や山本由伸(26)のボスでもあるドジャースのプライアー投手コーチは現役時代、160キロの速球を武器に「ネクスト・ロジャー・クレメンス(160キロの速球を武器に通算354勝、サイ・ヤング賞7回の剛腕)」の異名をとったが、右肘を痛めてメジャーで投げたのは5年間に過ぎなかった。
「初回のリードを守れなかったのは不甲斐なかった」
これだけ多くの剛腕が右肘の手術を余儀なくされたり、短命で終わっているのは、160キロの速球を投げる負荷が、いかに大きいかを物語っている。
大谷は昨年暮れのNHKのインタビューで、武器のスイーパーに関してこんなふうに話している。
「ケガをして初めて分かるが、球速が上がることは、それだけトルク(力)がかかる。肘にかかるトルクも大きくなるので」
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