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大谷に前人未踏「50-50」達成に現実味…追い風になる《未来の扉をこじ開けたい》メンタリティー

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月26日 12時22分

大谷に前人未踏「50-50」達成に現実味…追い風になる《未来の扉をこじ開けたい》メンタリティー

41号2ランの大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports

「未来が見えない」スランプ脱却

 日本時間24日のレイズ戦でメジャー史上6人目の「40本塁打、40盗塁」を、史上最速で達成したドジャースの大谷翔平(30)。

 翌25日に130試合目となる同カードで41号を放ち、シーズン51本、49盗塁ペース。メジャー史上初の「50-50」は十分可能性がある。

 18日の試合後には「構えている段階で、いい未来があまり見えてない」と話したばかり。8月は25日現在、打率.222と不調だが、それでもここまで9本塁打。月別では6月の12本に次ぐ一発を放っている。本塁打をコンスタントに重ね、現在は「ボールの見え方がいい」状態に回復している。適応力、修正能力にたけていて、スランプが極端に短いのは50本に向けたプラス材料だ。

 今後の対戦相手にも恵まれる。9月はダイヤモンドバックス、エンゼルス、ガーディアンズ、カブス、ブレーブス、マーリンズ、ロッキーズ、パドレスの8球団と対戦。このうち通算対戦打率が3割に満たないのはガーディアンズ(.292)、マーリンズ(.167)、パドレス(.188)の3球団だけ。最多の6試合あるロッキーズ戦は打率.333、6本塁打と打ちまくっている。

 精神面での上積みも期待できる。ドジャースは現在、2位のダイヤモンドバックスに3ゲーム差をつけたナ・リーグ西地区首位。過去6年、早々とシーズンが終了していた大谷は、未体験のプレーオフに向けて待望の「ヒリヒリした9月」を過ごすことになる。「ポストシーズンに進出して、ワールドシリーズに勝つのが一番」と新たな目標に向けて意欲満々だ。

「50-50」は最初で最後のチャンス

 加えて「50-50」を達成した選手がいまだにいないのは、大谷にとって大きなモチベーションになる。 

 ドラフト1位クラスに評価された高校時代は花巻東(岩手)からいきなりメジャーに挑戦しようと考えた。日本ハムでは1年目から当然のように投打の二刀流にチャレンジした。いずれも前例のない挑戦だ。ドジャースと10年1000億円超の契約を結んだ後、NHKのインタビューではこう話している。

「自分の最大のパフォーマンスを、10年続けることが目標。誰もそれだけ長く(投手と打者の)2つやるのはいままでないので、どうなっていくかははっきり言えないが、全力を尽くすのは言える」

 要するに、大谷は前例のないことにチャレンジしたい、未知の扉をこじ開けたいのだ。

 もっとも、「50-50」は今年が最初で最後のチャンスではないか。来季は投手との二刀流が復活するからだ。

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