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俳優・横内正さんのエネルギー源は「望まれること、評価されていることはやり続けること」【私が生きるクスリ】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月28日 9時26分

「水戸黄門」は始まって今年で55周年になるそうです。視聴者に愛されている代表的な時代劇になりました。全国どこに行っても「格さん」と声をかけられたり、例えば老人介護施設に慰問に行くと「水戸黄門」の「人生楽ありゃ苦もあるさ」と歌って迎えてくれる。本当に親しまれているとわかります。

 教訓は、評価されているもの、望まれることはやった方がいいということです。最近になって僕がやった時代劇はみなさんが好意を持って受け止めてくれていると、肌で感じることができるようになった。だけど、若い頃は役が限定されて嫌だとか、これじゃ世界が広がらないとか危惧している部分があり、早く今を脱したいと焦っていたということに尽きますね。

 つまり、自分の身勝手でやめたりするのはいかがなものかということ。望まれてやっていることをもっとポジティブに受け止めてそれはそれ、これはこれで、他の役をやっている時に、格さんをやっている俳優がこんな役でも出てるということでいいんじゃないかと思えるようになりました。

好き嫌いが激しく、好きなのはステーキ、焼き肉、とんかつ

 健康法とか、まるで気にしないタイプです。

 若い頃は六本木でバーテンのアルバイトをやっていて、そこで酒を覚えてよく飲みました。京都時代は夕方になると撮影が早く終わらないかとイライラしてね。早く飲みに行きたいから。撮影が終わるとタクシーに乗って先斗町や祇園の行きつけの店に繰り出しました。そんな自然体で飲み食いするのが健康の秘訣だったかもしれないですね。

 若い頃の話ですが、芸能界酒豪番付にも載っていました(笑)。三船敏郎さん、勝新太郎さんらそうそうたる人たちに交じって。前頭だったか関脇だったか忘れましたが。酒量は誇れるほどではなかったけど、横内というとお酒のイメージがピタッとくるような。当時はワインなら2、3本は軽く空けていました。ある時期から焼酎に変わりましたが。

 僕の飲み方をひとつ挙げるなら、つまみをあまり食べないことですね。つまみでお腹が膨らむとその分、お酒が入らない気がして、バカバカしくて。それでほんのちょっと手の甲のところに塩をのせて、それを少し舐めながら飲んだり。今はそんなこともなく、飲んでも舐めるほどです。セーブしているわけじゃなく、もう十分飲みましたからね。体が受け付けない。

 食べ物は今も昔も変わりません。刺し身などの生もの、魚が苦手、鶏が食えない、みんながおいしいという鰻もダメ。好き嫌いが激しいんです。ですから、自分の好きなものをこさえて食べた方がいいと思って、自分で料理を始めました。一時は週刊誌で僕が食べる料理の連載をやっていたこともあります。

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