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中日「立浪監督続投」なら過去最大級の主力流出危機に…左腕・小笠原はメジャー挑戦濃厚

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月29日 11時33分

中日「立浪監督続投」なら過去最大級の主力流出危機に…左腕・小笠原はメジャー挑戦濃厚

小笠原慎之介はメジャー挑戦濃厚(C)共同通信社

メジャーのスカウトが続々来日、小笠原をマーク

 昨28日のバンテリンドームのネット裏には、米国から足を運んだメジャースカウトたちの姿があった。

 去る16日の阪神戦で打球が左肘を直撃、1回1失点で降板した中日の小笠原慎之介(26)の投球を改めてチェックするためだ。

「メジャーの評価は先発4、5番手。速球の球速は140キロ台後半と特筆すべきものではないが、コントロールがそこそこ良いうえに、何よりタテに大きく割れるカーブがある。打者のアッパースイングが全盛のメジャーで武器になるのは、高めの速球と落差の大きなカーブですからね。4年総額77億円の今永(カブス)に比べれば落ちますが、需要のある左腕で、なおかつ今永の活躍も追い風になっている。打球が当たった左肘もまったく問題ないでしょう」(ア・リーグのスカウト)

■松井裕樹と同じ代理人

 メジャー側が「今オフにポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦は確実」とみているのは、本人のメジャー志向が強いうえ、球団側も容認するという情報を得ているからだろう。ア・リーグの別のスカウトはこう言った。

「わざわざ来日したスカウトは、同様にポスティングによるメジャー挑戦が確実視される佐々木朗希(22=ロッテ)と小笠原を主にチェックしています。同僚は15日に北海道で佐々木を見たら打球が左足を直撃して二回途中で降板、翌16日に名古屋でチェックした小笠原も打球を左肘に当てて緊急降板。運悪く2人とも本来の投球を見られず、いったん帰国してから改めて来日しました。なので30日に先発予定の佐々木もチェックするといいます。小笠原の代理人は、松井裕樹(パドレス)と同じWME社のブライアン・ミニティが務めると聞いたし、これから9月にかけてメジャーの球団幹部も続々と来日します。水面下では激しい争奪戦が繰り広げられますよ」

ビシエド、高橋、木下、マルティネスまで…

 流出しそうな選手は小笠原だけではない。

「仮に3年契約の最終年を迎える立浪監督が来季も続投すれば、主力が軒並み他球団へ移籍する可能性があります」とは、地元放送関係者。

「筆頭はビシエド(35)です。来日9年目を迎えて日本人扱いになったものの、今季はわずか15試合出場にとどまり、事実上の塩漬け状態。同じ一塁の中田が8月9日に腰痛で二軍落ちしたにもかかわらず、一軍昇格が見送られています。二軍でもスタメンを外れることもあるほどですが、それでも本人は腐ることなく、28日現在、57試合出場で打率.290、6本塁打、25打点。ウエスタン首位のチームに貢献しています。その姿勢も含めて他球団も評価しています。今季が契約最終年で、西武、オリックスあたりが獲得調査を進めているといわれている。息子が地元の少年野球チームでプレーするなど、名古屋への愛着はある。立浪監督が退任すれば残留するかもしれませんが、このまま終わるようではもったいないのは確かです」

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