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今年4月から先進医療に認定 「子宮腺筋症」の最新治療…妊娠を望むなら知っておきたい

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年8月31日 9時26分

「子宮腺筋症病巣除去術は子宮筋層に深く入り込んだ病巣をしっかり取り除いたうえで周囲の組織を縫合して子宮を形成する手術です。この工程の難しさが、まだ保険適用として認められていない理由とされています。術後は経血量や月経痛の症状が改善されるだけでなく、流産や早産、妊娠高血圧症候群の頻度が減少するなど手術自体のメリットが大きいことがわかってきています」

 ある40代前半の女性は、約5年間体外受精での妊娠を試みたがなかなか着床せず、妊娠に至っても流産を繰り返していた。やがて耐えがたい月経痛から解放されたいと、東大病院での子宮腺筋症病巣除去術を決意。10日間の入院と、退院後2年の通院を経たのち妊娠し、母子ともに健康な状態で無事に出産した。

「当院ではこれまで100人以上の方が病巣除去術を受け、妊娠・出産に至ったケースは少なくありません。ただ、術後に妊娠した場合、帝王切開での出産になるほか、術後半年以上は避妊が必要となります」

 ほかにも妊娠中に子宮破裂や癒着胎盤を起こすリスクもあるため、高次の分娩施設で出産するのが望ましいという。現在、先進医療部分の手術費用は約35万円で、ほかに、入院でかかる費用は保険適用とされている。将来の妊娠を希望するなら、子宮腺筋症病巣除去術も選択肢にあることを念頭に置きたい。

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