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40代でも危険…要介護リスクを上げる「ロコモティブシンドローム」4つの困難を見逃すな

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月10日 9時26分

 4つの困難がロコモに深く関係していることは、別の研究でも示されている。千葉大学・山口智志医師、大宮シティクリニック・中川良医師が行っている1万995人対象の進行中の研究では、2016年から22年の人間ドックでのロコモ25(下記②)の自然経過を調査。すると、ロコモが悪化した人では4つの困難が悪化、逆に軽快した人では4つの困難も軽快していた。

「ロコモサインの改善で、ロコモを減らせることが期待できます」

 では、何をすべきか?

 4つの困難で、その理由がかかりつけ医で判明している場合は治療が必須。理由がわからず痛みがある場合は、整形外科を受診すべきだ。休まず歩き続けることが困難なケースでは、運動器疾患のほか、動脈硬化で足の血管が詰まる閉塞性動脈硬化症や、心臓や肺が原因で息切れがひどい場合もある。症状によっては循環器内科、呼吸器内科の受診となる。

 困難が生じる病気がなく、痛みもないなら、効果的な運動の一つとしてスクワットがある。膝がつま先より出ないように、膝が足の人さし指の方向を向くように注意し、5回を1セット、1日3セット程度行う。体幹や下肢の筋力を鍛えるのに有効だ。

 ◇  ◇  ◇

①ロコモの定義は、運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態。ロコモ度を測定するものとして、日本整形外科学会が2013年に作成した「ロコモ度テスト」がある。ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトでチェックできる(https://locomo-joa.jp/check/test)。

②体の状態、生活状況からロコモ度を測定する25の質問。「ロコモ度テスト」に含まれる。

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