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大原櫻子さん 映画「アニー」でアリシア・モートンが歌う「Tomorrow」にビビッときた【私の人生を変えた一曲】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月17日 9時26分

 女優にも憧れましたね。感銘を受けたのがロバート・デニーロの「ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ」(05年)という映画でデニーロの娘役で出ていたダコタ・ファニング。あんな芝居をやりたいな、女優になりたいなと思うようになりました。

 デビューは17歳。映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」(13年)のオーディションを受け、ヒロインに選ばれました。

 大学で映画の勉強をしたいと、日大の映画学科も受験しました。オーディションが受からなかったら、芸能界は諦めて大学生活を充実させる。

 高校の担任の先生とも相談し、英語に興味があるから他の大学の英語学科も受けようかとかいろいろと迷った時期です。

映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」で出会った亀田誠治

 青木琴美の漫画が原作の「カノジョは嘘を愛しすぎてる」のヒロイン理子役は5000人の中から選ばれた。この時に出会ったのが椎名林檎を中心に結成されたロックバンド「東京事変」のベーシストで音楽家の亀田誠治。

  ◇  ◇  ◇

「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の音楽プロデューサーは亀田誠治さんです。姉が「東京事変」が大好きだったので、亀田さんのライブ映像などを見ていて、すごくチャーミングなキャラクターのベーシストさんだなと思っていました。オーディションを受けたいと思った理由の一つです。「カノジョ」では劇中歌として亀田さんプロデュースの「明日も」「ちっぽけな愛のうた」を歌いました。それが私のデビュー曲です。

 亀田さんはお会いした頃はツイッター(X)に「今日も早起き、先手必勝」みたいなことを毎日、書いてらして、とにかく元気でアグレッシブ。それでいて、大仏様みたいに穏やかで怒らない。実際に会ってみると、みなさんがテレビで見るまんまの表裏がない感じの人ですけどね。

 翌14年6月にリリースした「頑張ったっていいんじゃない」は亀田が作詞作曲を担当。メジャーデビューはビクターエンタテインメントからリリースした同年11月の「サンキュー。」。以来14枚のシングルをリリース。コロナの時期以外は毎年コンサートツアーを行っている。ミュージカル出演も多数。連続ドラマもヒットした「水球ヤンキース」(14年)など多数

 今年でメジャーデビューして10年になります。以前と変わったなと思うのはこれまでは歌を聴く時に、家族が聴いているから聴く、街に音楽が流れていてはやっているから聴くとか、無関心で聞き流していることが多かった。でも、今はなぜこの曲が人気があるんだろうとか、なぜ心にグッとくるんだろうとか考えるようになりました。演出とか照明、音響なんかについても考えるようになった。それまでは楽しければいいと思っていたものが変わってきました。

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