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近代五種 正式種目入りから112年目にして日本勢初の表彰台に立った佐藤大宗の秘策とは?【日本代表選手が明かす!パリ五輪㊙ウラ話 】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年9月18日 9時26分

ーー過酷なレースの中で心理戦が展開されているのですか?

「近代五種では心理戦も醍醐味の一つです。今回は会場に巨大モニターが設置されており、他の選手との距離感が掴みやすかった。モニターを活用して、全選手や他の選手との距離を計算して、射撃は何発かは外してもいいと判断しました。3位に入ったマラン選手(イタリア)はランが速いので食われないように距離を保つよう気をつけていました」

ーー全て作戦通りだったのですね。

「今回、水泳(200m)で2分04秒21(全体12位)とタイムは出ませんでしたが、レーザーランに向けて体力を温存したので、あえて抑えました。観ている人は水泳が苦手だと思われたかも知れませんが、全て計算でした。今回は、少しでも差を広げようと多くの選手が水泳で飛ばしていましたが、コーチと話し合って、水泳で行くべきじゃない、レーザーランで出し切るべきだという結論に達し、その戦略が当てはまりました」

(聞き手=近藤浩章/日刊ゲンダイ)

  ◇  ◇  ◇

 戦略も含めて入念に準備して五輪本番を迎えた佐藤。大会中は92年ぶりの歴史的快挙を成し遂げた「初老ジャパン」の姿に発奮したという。

それらについては、関連記事【特別インタビュー後編を読む】…で詳しく報じている。

  ◇  ◇  ◇

さとう・たいしゅう 1993年10月20日生まれ。青森県青森市出身。青森山田高卒業後、2012年に海上自衛隊に入隊し、翌13年に自衛隊体育学校所属となり、本格的に近代五種を始めた。21年全日本選手権で初優勝。23年W杯ソフィア大会では2位で日本人初の表彰台に立った。

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