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エーザイは「レカネマブ」の売り上げ振るわず株価も低迷…待ち受ける業界再編の大波(横関寿寛/ジャーナリスト)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月3日 9時26分

■売上高、研究開発費、海外売上高のいずれも6位

 24年3月期の主要製薬企業の数字をランキング化すると、売上高、研究開発費、海外売上高のいずれもエーザイは6位。ハイリスク・ハイリターンの製薬業界で重要な利益率では、エーザイは7.2%で、39.5%でトップの中外製薬に遠く及ばない。

 製薬業界では世界的なメガファーマ化が進行、国内でもアステラス製薬のアイベリック・バイオ買収は8000億円(23年)、武田薬品のニンバス・ラクシュミが5500億円(22年)と、大型買収の動きが広がる。中途半端なエーザイが、いつ業界再編の大波にのまれてもおかしくはない。

 このように問題が山積、極めて大きな曲がり角にさしかかる一方、トップの後継問題まで持ち上がっている。同社の経営体制を見ると、取締役には社外の弁護士や学者がズラッと並ぶも、生え抜きはほぼ執行役のみ。一見すると同族経営らしからぬ体制ともいえるが、見方を変えれば、健全な競争が社内では行われず、景介氏への禅譲が既定路線とされる世襲に雑音は入らなさそうだ。そんな時代遅れをやっていられる場合ではないだろう。

(ジャーナリスト・横関寿寛)

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