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“裏金議員”丸川珠代氏が鞍替え出馬でナゾ釈明「自分で口座管理」→「資金の流れに気づけなかった」のいい加減

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月15日 16時3分

“裏金議員”丸川珠代氏が鞍替え出馬でナゾ釈明「自分で口座管理」→「資金の流れに気づけなかった」のいい加減

この期に及んでも…(C)日刊ゲンダイ

 衆院選が15日公示され、27日の投開票日に向けて12日間にわたる与野党の論戦がスタートした。

 注目は何といっても、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件に関与した「裏金前議員」の動向だが、SNS上で早速、《やっぱりこの人何も反省していない》《この期に及んでもまだ嘘をついているのではないか》といった指摘が出ているのが、参議院議員から衆院東京7区に鞍替え立候補した自民党の丸川珠代・元五輪担当相(53)だ。

 丸川氏は政治資金収支報告書の不記載が計822万円あり、党から戒告処分を受けた。今回の出馬にあたっては党の公認は得られたものの、比例代表への重複立候補は認められず、15日付の毎日新聞の報道によると、丸川氏はミニ集会などで裏金事件についてこう説明しているという。

「不透明な資金の流れに気づくことができなかった。反省している」

 この“釈明”は他の裏金前議員らがそろって口にしていた言葉だ。派閥からキックバックされたカネの処理について秘書に任せていたため、自分は分からなかった、という理屈だ。

 数百万~数千万円にも上る巨額なカネの流れについて、常識的に考えれば議員本人が知らないはずがないのだが、それはともかく、丸川氏の説明には不可解な点があるのは間違いない。裏金について丸川氏は2月1日、自民党本部で記者団にこう言っていたからだ。

「派閥からノルマ超過分は持ってこなくていいと言われた。資金は(自分の)口座で管理していた」

 カネは自分の口座で管理していた、とハッキリ言っていたわけで、「気づくことができなかった」ではつじつまが合わない。

 丸川氏の裏金は、派閥からキックバックされたカネをため込んでいた事案とは異なり、「中抜き」(売上のノルマ超過分を議員側が最初から派閥に入金せず留保)と呼ばれるケースだ。

 元検事の郷原信郎弁護士(69)は、裏金について<「収支報告書に記載しない」との前提で議員側にわたったものであり、議員個人に帰属するもの。それは、政治家個人への違法寄附(政治資金規正法21条の2第1項違反)又は個人所得>と指摘した上で、丸川氏が「資金は(自分の)口座で管理していた」と説明したことに対し、<資金が個人に帰属するものと認識していたことを認めているに等しい>と断じていた。

 丸川氏は個人所得と認識しながら納税していなかった確信犯の可能性があったわけで、「気づくことができなかった」との説明がどれほどいい加減なものかが分かる。

 丸川氏は参院議員時代、他党の議員を「愚か者」呼ばわりするなど、その汚いヤジが度々、問題視された。女性自身(光文社)が行った「絶対に当選してほしくない裏金議員」に関するアンケート調査でも、堂々の3位に選ばれたが、本当の愚か者は誰だったのかについて気づく日が迫っている。

  ◇  ◇  ◇

 いよいよ始まった裏金総選挙。●関連記事【もっと読む】《裏金議員の非公認は「差別」に当たるのか?《影の総理》自民・森山幹事長の仰天発言が大荒れ》、【さらに読む】《衆院選公、自民裏金前議員の当落めぐり改めて問われる有権者の責任と民度》を取り上げている。

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