1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

NHK、旧ジャニタレ起用再開のサスガ!「われわれは疑惑の風化に麻痺しすぎ、無自覚すぎではないか」(松尾潔)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月17日 14時5分

 中村さんは「タレントさんにこの問題について発言を強要するつもりはありませんが」と慎重に前置きしてから、昨年9月の旧ジャニーズ事務所初回記者会見の数時間後に、木村拓哉が敬礼らしきポーズをとる写真とともに「show must go on!」とインスタグラムに投稿(すぐに削除)したことへの違和感を率直に語った。木村が投稿したメッセージはジャニー喜多川氏が所属タレントを指導する際に多用したフレーズであるのはよく知られている。

 中村さんらの記者会見を受けて、翌日にスマイル社が公式サイトで発表した見解が悪質だった。「故ジャニー喜多川による性加害問題について、タレントには何の罪もないと考えております」。木で鼻を括る、とはこのこと。会見を観ずにこの見解だけを読めば、あたかも登壇者が現役タレントに「罪がある」と責め立てたかのような誤解を抱くのではないか。

 会見をすべて見届けたぼくが断言するが、先述した通り中村さんは慎重に言葉を選んで違和感を表明したにすぎない。むしろ罪深いのは誤読の余地のある表現を見解に織り込むスマイル社のほうである。ミスリードを狙ったと思われても仕方がない。

「罪」まではないにせよ、何らかの「責任」は生まれるという識者の意見が存在することに、スマイル社もスタート社も自覚的であるべきだ。連帯責任論に詳しい大峰光博・名桜大学教授が昨年6月に鳴らした警鐘を最後に紹介したい(初出はプレジデントオンライン)。

「喜多川氏による性加害の実態を知っていながら喜多川氏の人格を称賛し、その人物像を美化していたとすれば、たとえ被害者であったとしても、連帯責任がないとは言えまい」

(松尾潔/音楽プロデューサー)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください