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阪神藤川監督の就任会見「言語明瞭、意味不明」だった“特殊事情”…虎ファンが感じた心の揺れ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月19日 9時26分

阪神藤川監督の就任会見「言語明瞭、意味不明」だった“特殊事情”…虎ファンが感じた心の揺れ

藤川球児監督(C)日刊ゲンダイ

 当然、その手腕に期待する声は多い。

 来季から阪神を指揮することになった、藤川球児新監督(44)である。「火の玉球児」の異名を持つ、平成タイガースの大スター。チームを優勝&日本一に導いた岡田彰布前監督の退任を決めたフロントに対する批判の声も、新監督への期待で最小限にとどまった印象だ。藤川監督もさる15日の就任会見で「見ててください、やりますから」と自信たっぷりに語ったが、その“所信表明演説”を聞いて、逆に不安を抱いたファンも少なくなかったようだ。

 ネット上には、こんな書き込みもあった。

《語彙力というか国語力が低いので、質問に対してのまともな回答にはなっていないですがw》

《この語録を見て指揮官として有能かどうかは何とも言えない。色々経験を積んだのだろうが今一つ言わんとしている事が分かり辛い。理論的と言うよりは、タイプは全く違うが長嶋みたいに情熱的な感覚人間なのかも》

《質問に対する回答が長く、典型的な何言ってるかよくわからない上司タイプに感じます。選手としては1流だろうけど、何故監督コーチ経験もないのにこれほど自信があるのか、不思議でならないです》

《動画も見たけど、正直何言ってるかわからんかった。心配です》

《球児は言い回しがややこしいのが玉に瑕。岡田はその点、実は思慮深いけど表面上はキャッチーでわかりやすかった》

 スポーツメディア各社がネットで配信している会見の一問一答を読めば分かるが、「熱弁」というより「長舌」、「冗長」。立て板に水のごとく展開した持論も、「言語明瞭、意味不明瞭」との印象を与えたようだ。

 阪神ファンの作家で、京都芸術大学教授として文芸表現学を専門とする山田隆道氏が言う。

「アクセルをブンブン回しはするものの一向に前には進まない、『空ぶかし会見』という印象を受けたのは確かですが、仕方のない面もあると思います。球児監督は理想のチーム像を問われ、『コーチともまだビジョンを組んでいない段階でメッセージとして固まってしまうのは正直控えたい』と言った。組閣も決まってないわけですからこれは正論で、公式の会見でリップサービスでもすれば、メディアに大々的に報じられ、それが独り歩きしてしまう。

 阪神はそういう特殊な球団です。現段階では言えないことも多い。仮にこれが落合博満なら、『今話せることはない、以上』で片づけてしまうかもしれない。しかし、阪神の大スターでファンから愛されるベビーフェイスの球児にそれはできない。

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