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イルカさん「松尾芭蕉のように1カ月くらいあっちに行ったりこっちに行ったりしたい」【死ぬまでにやりたいこれだけのこと】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月21日 9時26分

 今、「あいのたね♥まこう!」というバッジをつけています。これは私の晩年の仕事です。1年くらい前から頭の中に「あいのたね、まこう」という言葉が何度も何度も浮かんでくるから、これは伝えた方がいいと思うようになりました。

 なぜ、この言葉が湧いてきたのか。それは世の中が逆行しているからです。災害、戦争、ウイルスに環境汚染。そういうもので人々の心がすさんで憎しみあったりするわけです。そこから生まれた憎しみの心、種は子供たちに植えつけちゃいけないと思う。でも、それは私一人の力ではどうにもならない。憎しみあって争っている人に「やめなさい」といっても人間の性としては難しいこともわかります。

 だけど、いつか憎しみの心が少しずつでも解け合ってお互いに「そうだよね」と愛の心に変わることを信じなければ、子供たちはこれから生きていけないでしょ。そのために憎しみの心に攻撃するんじゃなくて、みんなが愛で包めば、もしかするとすさんだ心が愛に傾いてくれるかもしれないと期待しているんです。

 このバッジはお嫁ちゃんが紙を切り、孫たちも手伝って息子がガチャンとやる。缶バッジを作るキットを買って家族で1個ずつ作っています。これまで300個は作りました。9月からのイルカのコンサートには「あいのたね♥まこう!」というタイトルをつけています。せっかくだから、この機会に曲も作りました。

 何も言わないでコンサート会場にバッジを置いてたら、即完売。うれしいですね。500円で売っています。ファンのみなさんが共感してくれてとてもありがたいことですね。おばあさんを助けてあげようみたいな感じなのかな(笑)。

 9月にはアーカイブシリーズの第9弾を出しました。80年代から90年代にかけての曲です。これはイルカの歴史です。ライナーノーツを書いていた時に、私にとってそれがどんな時代だったかを再確認することができました。夫とシュリークスとしてスタートしてからちょうど半分くらいの頃です。53年間の前半の半分は夫がすべてプロデュース、お膳立てをしてくれました。ところが、あまりに忙しくて夫が体調を崩し、私の現場にも来られない状態になって。その時から私はずっとセルフプロデュースすることになりました。そして、セルフプロデュースできることが今、私は幸せに感じています。そんな時期の3枚をみなさんにも聴いていただけたらと思っています。

(聞き手=峯田淳/日刊ゲンダイ)

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