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『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の著者は印税5000万円をFXで溶かし…その後YouTubeで大儲け!(あの人は今)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月28日 9時26分

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の著者は印税5000万円をFXで溶かし…その後YouTubeで大儲け!(あの人は今)

山田真哉さん(C)日刊ゲンダイ

【あの人は今こうしている】

 山田真哉さん(48歳)

 経済学や会計学、税金の本などは難しく、ビジネスなどに必要とわかっていても、入門書さえ途中で放り出してしまいがち。ところが、2005年に発売された新書「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学」(光文社)は違った。わかりやすく、面白く、ベストセラーとなった。著者の山田真哉さん、今、どうしているのか。

  ◇  ◇  ◇

 山田さんに会ったのは、JR渋谷駅から徒歩4分の、山田さんが会長を務める「芸能文化税理士法人」。あれ、山田さんは税理士ではなく、会計士じゃなかったっけ?

「会計士は税理士業務もできるんです。会計士として東証グロース市場に上場する株式会社ブシロードや、その子会社の新日本プロレスの社外監査役を務めていますが、メインはこの芸能文化税理士法人の仕事です。『さおだけ屋--』が168万部売れてテレビやラジオの仕事をするうち、芸能人から税関係の相談を受けるようになり、依頼が増え、今は約300人の顧客がいます」

 300人?

「みなさんがよく知るアイドルや声優、YouTuber……小説家や漫画家もいます。事務所の売り上げは年間2億円。税理士を含めスタッフ20人を抱え、また顧客には個人事業主の方が多いので、儲かりはしませんが楽しいですよ。個人で運営しているYouTubeの方が、僕個人の収入は大きいですね」

 18年12月、「少しだけお金で得するオタク会計士チャンネル」を立ち上げた。自身で企画・台本執筆・出演・編集をこなし、年3000万円を売り上げているという。

「朝9時から夜7時までは芸能文化税理士法人の仕事をし、帰宅して、食事などを済ませた後の夜9時から午前2時までと、土日をYouTubeにあてています。週1で更新し、現在、登録者数は約90万人。40歳代のうちに100万人、が目標です」

 時流にしっかりのっている。山田さん、ヤリ手だ。

■印税は億超えもリーマン・ショックで大損

「『さおだけ屋──』で得た印税は億を超え、自宅の購入、貯金、そしてFXに投資しました。ところが、2008年のリーマン・ショックでFXに投資した5000万円を溶かしてしまい、『地道に働こう』と2010年に芸能文化税理士法人の前身を立ち上げたんです」

 痛い思いもしたのだ。

「YouTubeは、テレビの仕事で納得がいかないことがあり、そのリベンジで立ち上げました。ボクが提案した節約ネタを他の文化人にしゃべらせたり、準レギュラーだった番組を突然クビにされたり。ボクの実力不足もあるとはいえ、テレビに頼らず、自分の伝えたいように伝えられる媒体を持ちたいと思ったのです」

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