球界の重鎮・権藤博氏はむしろ「日本の投手は投げなさ過ぎ」…沢村賞また「該当者なし」で選考基準見直し案も
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月28日 20時22分
メジャーがそうしているように、1試合100球を目安にした球数制限を守れば、中4日登板は十分に可能。故障のリスクもない。これは、前にもこのコラムでも書いたことだが、長い指導者生活で投手にヒアリングを続けた結果、ほとんどの投手が「中3日で肩、肘の張りは取れる」と証言している。もちろん、回復具合には個人差があるから、決して無理をさせてはいけないが、念のためにもう1日空けて、中4日。日本より選手の体調管理が進んでいるメジャーが実践しているのだから、日本の投手にもできないはずがない。
今の中6日なら、せいぜい24試合。エース級が率先して中4日で投げれば、年間の登板数は30試合前後になる。
当然、勝ち星が増える可能性が高まり、エースに負けじとそれに続く投手との間に競争原理が生まれる。
何億円もの年俸を出す球団も登板数増は歓迎すべきことで、目当ての投手を見る機会が増えるファンにとってもプラスだ。より高い年俸を手にできるかもしれない投手本人にだって悪い話ではない。
日本はなんでもメジャーに右へ倣えの傾向があるのに、こと先発の登板間隔だけは、肩は消耗品という上っ面だけを真似てしまっている。
いくらなんでも、中6日で100球なんてもったいない。球数だって、バウアーは3度の中4日登板で113球、128球、111球を投げているのだから。
◇ ◇ ◇
いまプロ野球ファンの間で「ひ弱」の代名詞となっているのがロッテの佐々木朗希だ。今季は何度も離脱を繰り返したが、それでもメジャーから引く手あまただという。潜在能力は疑いようもないが、それにしても、いったいなぜか。いま佐々木の周りで何が起きているのか。
●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。
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