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ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月2日 9時26分

ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

小久保監督も意気消沈(C)日刊ゲンダイ

 最高のスタートから一転、窮地である。

 ソフトバンクは敵地横浜での日本シリーズ第1、2戦で連勝したものの、福岡で3連敗。DeNAに王手をかけられた。

 この3連敗中はわずか1得点。貧打は26イニング連続無得点に陥り、深刻な事態となっているが、ホークスOBの山内孝徳氏は「投手起用の差も大きい」と、こう続ける。

「小久保監督はシーズン中、積極的に若手を抜擢し、チームを底上げしたことは大きな功績です。しかし、若手は『期待はできても計算はできない』もの。日本シリーズのような緊迫した短期決戦となれば、なおさらその傾向が強い。今日抑えたからといって、明日も抑えられるとは限らないのです」

 それが顕著に出たのが、ともに育成出身2年目の前田純(24)と木村光(24)だ。前田は10月29日の3戦目で4番手としてリリーフ登板。2イニングを無失点に抑えたものの、3番手で起用された31日の5戦目は牧に3ランを浴びた。木村は4戦目の30日は九回を無失点で凌いだが、31日は九回の満塁の場面でマウンドに送られ、梶原に2点適時打を浴びた。

「ソフトバンクは経験豊富でリリーフとして計算できる松本裕と藤井、和田がケガで不在。駒不足は仕方ないにせよ、果たしてどこまで日本シリーズに向けた投手起用を練ったのか。一方、DeNAの三浦監督は守護神の森原がケガで満足に投げられない中、ポストシーズンは適材適所の日替わり抑えが功を奏している。連敗した1、2戦目のリリーフ起用を見ても、このシリーズにおける起用法、意図が感じ取れた」(前出の山内氏)

 ソフトバンクは3連敗中、いずれも先発投手は1失点。「いずれも投球が不安定になり出していたので、継投のタイミング自体は間違っていない」(山内氏)が、全体的な投手のマネジメントの部分で差が出たということだろう。

 別のOBは「ムードメーカーの不在も響いています」と、こう続ける。

「今のソフトバンクは必ずしも、ベンチの雰囲気が良いとは言えない。三塁ベースコーチャーだった井出外野守備走塁コーチは、判断ミスでの本塁憤死が相次ぎ、小久保監督が激怒。その後、井出コーチは体調不良となり、長期欠場中です。元々小久保監督は選手から『怖い』というイメージを持たれていたが、この一件でより恐れられるようになった。それでも結果が出ている間は不平不満は表面化しないもの。雰囲気も自然と良くなりますからね。問題はチーム状態が悪くなった時です」

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