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「悪役商会」八名信夫さん89歳 能登半島地震を乗り切るも、持病のヘルニアを再手術(あの人は今)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月4日 9時26分

「悪役商会」八名信夫さん89歳 能登半島地震を乗り切るも、持病のヘルニアを再手術(あの人は今)

八名信夫さん(C)日刊ゲンダイ

【あの人は今こうしている】

 八名信夫さん(89歳 )

 多くの映画で悪役を演じ、1983年に俳優集団「悪役商会」を結成。その後も映画、ドラマで活躍するほか、キューサイの青汁のCMの「まずい! もう一杯」のセリフが多くの人の記憶に残る八名信夫さん。今、どうしているのか。

  ◇  ◇  ◇

 小田急線成城学園前駅そばの喫茶店。ダンディーに着こなし、背筋もピンと伸びて元気そうだ。

「元気なフリをしているんだよ。80歳を過ぎれば、みんな何かしらある!」

 八名さん、まずはこう言って笑った。明治大学を2年で中退し、56年、投手として東映フライヤーズ(現・北海道日本ハムファイターズ)入団。59年にケガで引退すると、会社命令で俳優に転身した。

「役者になる前、プロ野球選手だった頃、試合中に腰を大ケガしたのが、今頃になって響いているんだ。去年の年末には、富山県にいる親しい医者にかかって、腰の手術をした。それで大晦日に一時退院しホテルでそばを食ってたら、元日に能登半島地震に見舞われた。大きく横に何度も揺れて、もうダメかと思ったよ」

 震災は何とか乗り切ったが、長年、腰椎椎間板ヘルニアに悩まされてきたという。この10月には、都内で再手術の予定だそうだ。

「それでも、いろんな活動してて忙しいよ。この1月までは2年間、『週刊ポスト』でエッセーを連載してきたんだ。週1本、新しいネタで書くのは大変だったね」

 この8月「悪役は口に苦し」(小学館)として出版した。

「何年も前から東日本大震災や熊本地震の被災地に、悪役商会の劇団員を連れていって応援してきた。この春には、センバツに選ばれた日本航空石川高校に道具が満足にないと聞き、野球部にボールを100球超送ったよ」

1人暮らしで自炊は得意

 2017年には「おやじの釜めしと編みかけのセーター」、翌18年には「駄菓子屋小春」という映画を監督・脚本・主演で製作。全国の市町村の公民館などで無料上映してきた。

「なぜ映画を作ったかというと、80歳を過ぎたら、自分の歩んできた足跡を振り返るようになったんだ。オレの人生はこれで良かったのか。何かの、誰かの力になってきたのか。そういうことを考えるようになってオレにできるのは映画だ、と。それで、思いやりをテーマに、『おやじ──』では故郷の大切さや親子の絆を描き、『駄菓子屋──』では震災から立ち直る人たち、とくに子どもを撮ったんだ。コロナで行けなくなったけど、『おやじ──』は30カ所、『駄菓子屋──』は70カ所ほど回った」

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