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麒麟・田村裕さん「ホームレス中学生」の印税1億円は全部使ったと明かす…バスケ芸人で食いつなぐ日々

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月5日 9時26分

 メッセンジャーのあいはらさんには「1000万円でもいいから置いとけ」とか、サバンナの八木(真澄)さんには「投資信託せい、財テク頑張れ」と言われた。でも、無視して使い切ってしまった。ホンマにタイムマシンがあるなら、トンカチであの時の僕をどつきたい、ぶち殴りに行きたいくらい(笑)。

 でも、変に残してこのお金を大事に使わなあかんて思ったら、せせこましくなるからね。芸人だし、思いっ切り使ってしまい、ゼロから這い上がればいいやんってことで日々頑張れる。それはそれでスパッと切り替えてよかった。余裕がある芸人なんて、かわいくないですもんね。背水の陣ではありますけど。

 結婚前から行きたかったのはイタリアです。僕はピザが大好き。パンが好きで、ピザはパンの延長やと思ってて、どうしてもイタリアで本場のピザを食べてみたい。

 バスケにハマる前はサッカーばかり見てた。それもイタリアのセリエAです。中田英寿さんがペルージャに入った頃からメッチャ見てたんで、一度は現地でセリエAの試合も観戦したい。いつの日か1週間でも10日間でも時間が取れる日がやってきたら奥さんとイタリアを旅行したいです。

 ただ、バスケと心中すると決めてからはサッカーはやめて、バスケ一本に絞りました。バスケは一番仕事がない時期になんとかギリギリ仕事がつながって生活を守ってくれた。ホンマやっててよかった、発信してよかったと思っています。

「今年はパリ五輪でバスケットが最高に盛り上がった」

 今は月に1回、大阪で大人のバスケットボール教室「オトバス」を開催しています。初級、中級など12クラスあってバスケをやりたい大人の男女が触れ合う場になっています。収入的にはあまり大きなことは言えないけど、メインのコーチの生活ができるくらいには頑張りたい。そのためにウエアと普段着も作って売ってるんですよ。

 バスケでは奥さんに苦労をかけました。子供がちっちゃくてまだ忙しかった時に、僕が明日は休みやというのに、地方にバスケの試合を見に行くことが多くて。奥さんとしては僕は家にずっとおれへんし、休みの日ぐらい手伝ってもらって息抜きしたいと思っていたのに、広島までインターハイを見に行くとか、栃木までBリーグを見に出かけてしまう。そんな時は頭下げて行かしてもらってました。

 でも、そのおかげで現地で生観戦できた。映像で見ただけなのと生観戦ではその温度感は全然違いますからね。生で見てた分、深くしゃべれます。見に行っててよかったと思います。

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