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麒麟・田村裕さん「ホームレス中学生」の印税1億円は全部使ったと明かす…バスケ芸人で食いつなぐ日々

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月5日 9時26分

 今年はパリ五輪でバスケットが最高に盛り上がった。こんだけバスケが好きで発信もしているので、もしかしたらテレビの仕事が入るかなと期待して、スケジュールを押さえていたけど、一個も入らなかった。全部、自宅で観戦する悲しい結末になりました(笑)。

 本業のお笑いも頑張りたいですね。やはりお笑いが好きです。コントはやらへんのに、ずっと設定を考えたりしている。街を歩いていてこの瞬間を切り取ったらコントになるかなとか。そんなふうに考えているだけで楽しい。

 大阪で「よ~いドン!」という情報番組に出さしてもらい、最近は忙しくしてるんですよ。そうなったら自分のベースってなんやろなと考えるようになって。まずはお笑いやな。でも、ネタのことは全部、相方に任せて僕は何もしてきていないじゃないか、ちょっと自分でもネタと向き合いたいなと思うようになりまして。2年前から年1回だけど、ピンネタライブを始めました。

 作家さんの力は借りるけど、一緒にこんな設定でこうボケを入れてとか話し合いながら、今年は2回目をやりました。芸人として何を残すか、自分の中で確固たるものをつくれないか……。その作業はめっちゃしんどい。今すぐでもやめたいけど、続けていくことで何かが生まれるかもという夢を見ながらやってます。まだ100人に満たないキャパでやってるけど、ゆくゆく百人、何千人、何万人が集まるようになったらうれしいですね。

 インスタライブもメッチャやっています。毎日1、2回はやるからお客さんとの距離がグッと近くなりました。

 川島君とのコンビの仕事も大事にしたいなと思っています。ここまで四半世紀一緒にやってきて、もし解散して次に誰かとやるかと言われてもやらへんやろし、僕の人生においてパートナーは川島君しかおれへん。お互いがせっかくいい関係を継続できているから、最大限に満喫して遊んでやろうと思っています。川島君は売れすぎて何を考えているかわからないし、今は話す機会もないし、最低限のショートメールでやりとりするくらいですけどね。

 以前は川島君を羨むこともありました。やっかんで意固地になって、交わりたくないと思った時期もあった。でも、いろんな人のアドバイスをもらい、それはあかんなと思って開き直ったら物事が好転し、アッという間に環境が変わった。どんな理由があっても意固地になるのはよくない。すべて受け止めて前に進まないと。

 それからは一人でロケに行って困ったら、「川島、助けてくれ!」なんて言うようになって。周囲もイジりやすくなったみたいで空気感が変わりました。僕が発する言葉も変わったみたいで、2年間インスタライブに投稿し続けたこともこの本につながりました。意固地になっていたら、そもそも今回の本の話もなかったと思います。

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