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アルツハイマー病の新治療薬「ドナネマブ」の実力と対象者

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月6日 9時26分

 患者側としてはどちらの薬が優れているかを知りたいところだが、レカネマブとドナネマブの直接の比較試験は行われていない。ただ、私たちがしっかりと念頭に置いておきたいのは、どちらの薬も早期アルツハイマー病を対象としているという点。薬の恩恵を受けるには、早期での発見が欠かせない。

「認知症と診断される前に軽度認知障害(MCI)があり、最新の厚労省の調査ではMCIが認知症の有病率を上回っていると推計されています。しかし実際は、MCIの診断に至っていない人がかなりいる。早期アルツハイマー病やMCIの段階では物忘れが年のせいかどうか判断がつきにくい。しかし『ちょっと違うぞ』というものがいくつかあった場合、念のため、専門外来を受診してほしい」

 どこを受診するか迷ったら、認知症に関する専門医療相談や診断などを行う医療機関「認知症疾患医療センター」が全国にある。インターネットで探すことができる。

■保険が適用される

 レカネマブ、ドナネマブはアミロイドβを除去する薬のため、認知症であっても検査でアミロイドβが確認されなければ投与の対象とならない。どちらの薬も保険適用。高額ではあるが、高額療養費制度を利用できるので、月額限度額を超えた分は戻ってくる。

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