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胸のつかえが治まらない…逆流性食道炎だと思っていた、食道の「カビ」だった!

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月12日 9時26分

「私の患者さんにはうつ症状や不安障害、集中力低下、イライラ感といった精神症状を呈する方が多数います。薬物療法、精神療法、行動療法など一般的な心療内科での治療を行ってもなかなか改善が見られなかったり、改善してもまたすぐ悪くなる方も少なくありません。エビデンスレベルの高い複数の治療を試していく中で、腸と脳はつながっている『脳腸相関』に行き着きました。腸の環境を良くしなければ、精神疾患は良くならない。腸内環境を整える上で、カンジダ菌は無視できない存在です」

 脳腸相関は、自律神経、ホルモンやサイトカインといったものを介して脳と腸が密に関連していることを指す。ストレスを感じたらお腹が痛くなるように、脳の思考や感情が腸の機能に影響を及ぼし、また腸の状態が脳の働きにも影響を与えるという相互作用の関係にある。

「腸にカンジダ菌がいること自体は問題ではない。増やさないことが大事なのです。対策としては食事への注意です。甘いものや小麦製品、乳製品を控えてください。糖質はカンジダ菌のエサになります。また発酵食品も、カビであるカンジダ菌を増やす原因になるので、腸カンジダ症と診断された時は、しばらく避ける。カンジダ菌の殺菌作用がある中鎖脂肪酸という油(MCTオイルなど)や、ハーブ類・スパイス類を日常的に取ることもお勧めします」

 体内のカビが気になるなら、消化器科で調べてもらうという手もある。

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