1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

ホンダがEVで本気になった!新型N-VAN e:はサクラとほぼ同額で電池容量1.5倍がスゴい(小沢コージ)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月13日 9時26分

ホンダがEVで本気になった!新型N-VAN e:はサクラとほぼ同額で電池容量1.5倍がスゴい(小沢コージ)

2018年に出た商用軽スーパーハイトバンのEV版(写真)小沢コージ

【小沢コージ クルマは乗らなきゃ語れない】

 ホンダN-VAN e:
 (車両価格:¥2,699,400/税込み~)

  ◇  ◇  ◇

 正直、日本のバッテリーEVは高すぎる。リッチな海外ならともかく、ビンボー化の進む日本で500万円クラスのEVはなかなか普及しない。事実、2023年の国内EV販売は増えたとはいえ8万8000台レベルで、乗用車全体のわずか2%台。普通に20%を超える欧米とは勢いが違う。

 そんな中、23年国内EVの約半分を占めたのは本格軽乗用EVの日産サクラで3万7140台。24年に入って諸事情あって台数が落ちてるとはいえ、日本でEV普及させるなら電池が小さく安くて済む軽がいい。続くのはどこよ? と思ってたら先日ついに出ましたホンダN-VAN e:が。

 最大のキモは価格だ。例えばサクラは普及価格帯のXが259万円強。コイツに国の補助金55万円と、場所で変わるが自治体の補助金を加えると100万円以上。もちろんこれは購入後に申請しないと確実に受け取れないし、補助金切れの心配もあり、その後すぐに売却すると補助金の一部を返さなければいけない。

 とはいえ、実質コミコミ200万円切りで買えるのだ。これくらいでやっと普及価格帯のバッテリーEVだと言える。

電池容量はサクラが20kWhに対してN-VAN e:は29.6kWh

 かたやホンダN-VAN e:はその車名の通り、2018年に出た商用軽スーパーハイトバンのEV版だ。商用ってところが普及に向かない気がするかもしれないが実は逆。

 ビジネス用の方が用途やエリアが限定され、充電にめどが付く。しかも電気代はガス代より安いので元も取れる。EV普及の現実的な策なのだ。

 肝心の価格だが、N-VAN e:は後述するユニークな4グレード構成で、普及仕様のL4が269万円と、サクラXより10万円高い。しかし肝心の電池容量がサクラが20kWhのところ、N-VAN e:はなんと約1.5倍の29.6kWh。背が高いぶん航続距離は効率が落ちるが、サクラがWLTCモードで180kmのところ245kmとかなり長い。

 これなら電費の落ちる冬の東北地方でも、荷物を沢山積んで確実に100km以上走れるそうで、業務用はもちろんプライベートで使うにも十分。

 当然補助金はサクラ同様なので200万円を切り、それ以上に広く距離も稼げる軽EVとなるわけだ。

価格、走行距離的に買って十分に元が取れる

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください