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佐々木朗希「密約説」流れるドジャースとの早期契約は“消滅”か…背後にしたたかな2つの狙い

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月19日 11時32分

佐々木朗希「密約説」流れるドジャースとの早期契約は“消滅”か…背後にしたたかな2つの狙い

佐々木朗希(C)共同通信社

「30球団の幹部と話をしたが、全員がドジャースだと言っている」(ESPNのバスター・オルニー氏)

「30球団すべての関係者に聞いたら、全員がドジャースに入団すると思うと答えている。現状ではドジャースの可能性が98%、パドレスが2%」(USAトゥデーのボブ・ナイチンゲール氏)

 ポスティングシステムでメジャー挑戦する佐々木朗希(23)の移籍先を巡り、米メディアの大物記者はこぞってドジャースを大本命に挙げている。

 ドジャース否定説も浮上してはいるものの、佐々木のドジャース入りは半ば既成事実化しているといっていい。

 実際、ドジャースは佐々木が大船渡高在籍時に獲得を検討。佐々木が昨年、ロッテにメジャー挑戦を直訴したのも、ドジャースが秋波を送ったからだとされた。今年、フリードマン編成本部長が来日し、佐々木を絶賛。日米球界では、「すでにドジャースと契約している」とのウワサまで飛び交っているのが現状だ。

 しかし、こうした佐々木とドジャースの「蜜月ぶり」を示す一連の動きは、大きな波紋を呼んだ。

 MLBは今年3月、日本のプロ球団を含む他国のプロリーグ(韓国、台湾、メキシコ)のチーム及び選手との関係性を解消するよう、全30球団に対して通達。同時にメジャーのスカウトも、球場以外での選手との密会を厳しく禁じられた。これは、ドジャースを除く29球団がドジャースの佐々木に対する「タンパリング」を疑ったことが契機といわれている。

 今年、フリードマン編成本部長が佐々木を絶賛した際には、「ラブコールと同じ。タンパリングではないのか」と一部球団がMLBに抗議する事態に発展した。

 今年のポスティング申請期間は今月1日から12月15日まで。仮に佐々木とドジャースがデキているのならサッサと契約することは可能だが、ここにきて佐々木とロッテに、ポスティングの申請時期に関して、締め切りギリギリの12月中旬を目指すプランが浮上。手続きの準備に時間を要するとはいえ、「ドジャース以外の球団に行くつもりではないか」との見方も出始めている。

 申請時期は、佐々木が得られる契約金に影響する。「25歳ルール」の対象選手である佐々木は、マイナー契約しか結ぶことができず、契約期間は例年1月15日から12月15日までと定められている。契約金は各球団がそれぞれの「国際ボーナスプール」資金の範囲内に限られている。

 仮に佐々木が今年の12月15日までに契約すれば、その金額は「2024年分」のボーナスプールから捻出する必要がある。米メディアによれば、この24年分は大半の球団がプール金を使い切る中、ドジャースは30球団中最多の250万ドル(約3億9000万円)を保有しているという。「ドジャースが早々に佐々木を獲得するために250万ドルを残している」というのが定説となっていた。

全球団との交渉で「密約説」払拭狙いか

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