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佐々木朗希「密約説」流れるドジャースとの早期契約は“消滅”か…背後にしたたかな2つの狙い

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月19日 11時32分

 が、佐々木のポスティング申請期間が12月中旬にズレ込めば、45日間の交渉期間は新年度の1月15日をまたぐ。ボーナスプールはリセットされ、各球団は「2025年分」のプール金を獲得資金としてつぎ込むことができるのだ。現地特派員が言う。

「そうなれば、最大で750万ドル(約11億6000万円)規模の契約金を提示できる球団がある。今年中にドジャースと契約するよりも3倍の契約金が得られ、そのうち25%がロッテへの譲渡金となる。ドジャースの25年分のプール金は500万ドル程度といわれており、条件的には不利になります。ロッテはそもそも、譲渡金については重要視していません。あと2年待てばメジャー契約が可能で、巨額の譲渡金を得られるにもかかわらず、佐々木の希望を受け入れたわけですからね。むしろ、佐々木サイドが少しでもロッテが譲渡金を得られるようにと、考えているのかもしれない。12月15日までにドジャースと250万ドルで契約すれば、譲渡金は約9750万円。でも他球団と750万ドルで契約できれば、これが2億9000万円にハネ上がる。より恩返しができますから」

 一方、米球界には、「申請時期を遅らせるのは、ドジャースとの密約説をカムフラージュするためではないか」と見る向きもある。

「ボーナスプールが増えれば、獲得に乗り出す球団も増える。MLB公式サイトによれば、今年のフィリーズのプール金の残高はわずか4万2200ドル。佐々木がこれをのむならまだしも、手を挙げることさえ難しい。でも、フィリーズは来年のプール金が626万1000ドルまで膨れ上がるため、獲得のチャンスが出てくるというわけです。仮にドジャース入りが決まっていたとしても、他球団と交渉をしたうえで契約すれば、他の29球団への言い訳になる。何かとダーティーなイメージがつきまとう佐々木にとっても、タンパリング疑惑を払拭したいドジャースにとっても、きちんと交渉した上で契約にこぎつけたとアピールできる。両者の密約説を完全に払拭することはできないでしょうけど、今日明日のうちに契約するよりはいくらか体裁はいいでしょうから」

 とは、別の現地特派員。

 果たして、佐々木の移籍先は大本命か、はたまた……。

  ◇  ◇  ◇

 佐々木は「生意気」と言えるほどの強靭なメンタルの持ち主だ。それを象徴するようなエピソードがある。ウエートトレーニング中に同僚から「そんな軽いのを上げているんだ…」と声をかけられた際の「驚愕の返答」とはいったいどのようなものだったのか。

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