佐々木朗希にあるか?それでも“新たな悪の帝国”ドジャースに行く覚悟…密約疑惑に裏技連発でバッシング不可避
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月3日 11時32分
佐々木朗希(C)日刊ゲンダイ
全米でバッシングされているのが大谷翔平(30)のドジャースだ。
プレーオフのリーグ優勝決定シリーズMVPのエドマン(29)と5年約111億円で再契約したのに続き、日本時間1日にはサイ・ヤング賞左腕のスネル(31)を5年約273億円で獲得したと発表。ともに総額の何割かを後払いにしたことによって、主力も同様の契約であることがクローズアップされ、批判にさらされているのだ。
同1日、米「ニューズウィーク」は「ドジャースの後払いが物議を醸す」と、大谷、ベッツ(32)、フリーマン(35)、スミス(29)ら主力の多くがこの手法を利用していると報じた。
記事ではジャレッド・ウィーバー(元エンゼルス投手)の「ドジャースの後払いにみんなが文句を言っている。カリフォルニア州の税金を全額分、払わなくてよいと知っていれば契約もしやすい」という投稿を引用。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は「違法ではないが、ぜいたく税制度の抜け穴だ」と指摘している。
この契約が注目されたのは昨オフ、ドジャースに移籍した大谷が10年総額1000億円超の97%を後払いにしたことだった。
それまでも同様の契約を結ぶ選手は山ほどいたものの、金額のほとんどを後払いにして総年俸を抑える手法はチームにとって効果的。後払いにすることで浮いた資金を、他の選手獲得につぎ込めるからだ。
メジャーでは選手総年俸が一定額を超えた場合に、ぜいたく税という名の罰金が生じる。特定の金満球団が優れた選手を買いまくって勝ち続ければ、やがてファンの興味は薄れてしまう。そうなればメジャー全体にとってマイナス。「後払い契約」はそんな戦力均衡を目的としたルールの趣旨をないがしろにするものではある。
ドジャースは昨オフ、大谷の後払い契約によって浮いた資金でグラスノー(31)や山本由伸(26)を獲得。4年ぶりにワールドシリーズを制したどころか、このオフも後払い契約を連発して大型補強に舵を切っていることが露見すると、堰を切ったように批判が噴出した。
今季、ジャイアンツでプレーしたスネルを奪われた格好の地元サンフランシスコのラジオ局「KNBR」のホストは「彼ら(ドジャース)はまったくぜいたく税による打撃を受けていない」と発言。共演者も「去年の球団ごとの総年俸を調べて、ドジャースが一番上にいなかった理由は大谷の後払い契約だ」と言った。
かと思えば米「ファンサイディッド」は「後払いの手品連発はもう見飽きた」「次回の労使協定(26年12月から)に向けてドジャースの補強(後払い契約)への対処が必要になる」と報じた。
総額1500億円はやりすぎ
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