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トランプ次期大統領が急転直下、石破首相との早期会談に意欲…狙いと昭恵氏「懇談」を巡るナゾ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月17日 16時3分

トランプ次期大統領が急転直下、石破首相との早期会談に意欲…狙いと昭恵氏「懇談」を巡るナゾ

今度は何を「ディール」?(メラニアさんのXから、共同)

 急転直下の展開だ。

 米国のトランプ次期大統領(78)が16日会見し、「石破首相が会談を望むなら私はここにいる」と言い、2025年1月20日の大統領就任式前にも石破茂首相(67)と首脳会談を行う考えを明らかにした。

 「大統領就任前に各国首脳との正式な会談は行わない」。早期会談を望んでいた石破首相に対し、こう突っぱねていたトランプ氏が“心変わり”した一因はやはり、故・安倍晋三元首相の妻・昭恵氏(62)との懇談だろう。

 昭恵氏は15日、米南部フロリダ州のトランプ氏の私邸を訪問し、妻のメラニア夫人(54)が主催した夕食会に出席。メラニア夫人は直後、自身のSNSで、親指を立ててポーズをするトランプ氏とメラニア夫人、昭恵氏の3人が並ぶ写真を投稿。《安倍昭恵夫人を再び(私邸の)マールアラーゴでお迎えできたことを光栄に思います。私たちは彼女の亡き夫、安倍元総理を偲び、その素晴らしい功績を称えました》とつづった。

 一連の流れを踏まえれば、トランプ氏はまず顔なじみの昭恵氏に対して、日本政府の考え方、石破首相の政治姿勢をヒアリングする狙いがあったとみていいだろう。

■安倍元首相の国葬に出席しなかったトランプ氏

 日本のSNS上では、右派や保守系とみられる人から《さすが安倍外交。亡くなった後も遺志は引き継がれている》《これは石破首相もグウの音も出ない》《駐米大使は昭恵さんで良くね?》と評する投稿が目立つのだが、「ナゾ」を指摘する声も少なくない。

 1つ目は今回の夕食会について、日本政府は全く関与せず、トランプ氏側から招待された――という報道だ。一部メディアでは、トランプ氏は安倍氏が銃撃されて亡くなって以降、昭恵氏に個人的に定期的に連絡を取っていたと報じていた。

 だが、その頃のトランプ氏といえば、米連邦議会襲撃事件を調査する下院特別委員会の公聴会で、トランプ氏のツイートが極右の過激派を駆り立てた--と指弾され、政治生命の危機に立たされていた時だ。今年の大統領選出馬を巡っても否定的な意見が飛び交っていた中、何事にも取引を重視する姿勢のトランプ氏が親しかった安倍氏の夫人とはいえ、政治的な力を失った「私人」に連絡を取る意味がよく分からない。

 さらに言えば、2つ目のナゾとして、昭恵氏とそれほど緊密に連絡を取る間柄なのであれば、なぜ、安倍氏の「国葬」に出席しなかったのか。トランプ氏はSNSで《世界は本当に素晴らしいリーダーを失った》と投稿していたものの、結局、欠席した理由は分からなかった。

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