関節可動域が認知機能を維持するために重要なのはなぜか【正解のリハビリ、最善の介護】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月18日 9時26分
リハビリ医療では上記の関節以外にも、さらに詳細に評価するのが当たり前になっています。しかし、スポーツジムや一般のみなさんでは、その正確な評価が難しい現実があります。このため、セラピストやインストラクターに個別に評価してもらう必要があります。
低下した可動域を回復させるには、適切なメニューが必要です。さらに、セラピストやインストラクターにおだててもらいながらトレーニングを実践すれば、骨変形がなければ90歳でも正常可動域にまで改善しますから、トレーニングが楽しくなります。
ただし、あまりたくさんの全身の関節可動域を評価するのは大変で、時間もかかります。そこで、今回は日常生活に直結する5つの関節可動域の正常値を紹介します。
①肩関節:屈曲(上腕を上に挙げた状態)180度、伸展(上腕を後ろに挙げた状態)50度、②股関節:屈曲(曲げた状態)125度、伸展(伸ばした状態)15度、③膝関節:屈曲130度、伸展0度、④足関節:底屈(足首の関節を足裏の方向に曲げた状態)45度、背屈(足首の関節を甲の方向に反らした状態)20度、⑤脊椎:屈曲45度、伸展30度です。参考にしてみてください。ご夫婦で測りあうのも楽しいと思います。
これらの数字は常識的な値ですが、50歳以上のみなさんは自分の可動域が正常かどうかはわからない方が多いのではないでしょうか。この値を評価して、回復させるために、セラピストやインストラクターがいます。そして、その回復法を「ストレッチ」と呼びます。ストレッチで柔軟性が回復すると、体のバランスが安定して体がとても気持ちよくなります。
高齢社会を気持ちよく、楽しく生きていくために、筋肉量、筋力、体力、柔軟性、バランスを保つことは絶対条件です。そのためには、上手に健康にお金をかけることが必須です。私も夫婦で「上手な健康」を選択しています。
(酒向正春/ねりま健育会病院院長)
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
なぜ都会シニアはピンピンで地方シニアはヨボヨボなのか…整形外科医が勧める健康寿命を伸ばす意外な活動
プレジデントオンライン / 2024年12月18日 9時45分
-
加齢性骨変化の予防が認知症予防になるのはどうしてか?【正解のリハビリ、最善の介護】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月4日 9時26分
-
加齢による「関節の痛み」引き起こす2種類の筋肉 「使わない」のも「使い過ぎる」のも痛みの原因に
東洋経済オンライン / 2024年12月4日 7時0分
-
認知症予防に骨の健康を維持する酒向メソッドが必要なのはなぜか【正解のリハビリ、最善の介護】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月27日 9時26分
-
ひざ痛の元凶「軟骨のすり減り」は50歳から始まる 「関節の衰え」を補うために有効な筋トレ法
東洋経済オンライン / 2024年11月27日 7時0分
ランキング
-
1カーディーラー担当者を困らせる迷惑客の失言に決意!心機一転で営業に専念した結果
日刊SPA! / 2024年12月18日 8時48分
-
2手数料自由化から25年…“戦国時代”真っただ中のネット証券は決算で明暗クッキリ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月18日 9時26分
-
3自民・稲田朋美氏「安倍派5人衆」をヤリ玉に痛烈批判!裏金政倫審で意趣返し、“犬猿の仲”に矛先
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月18日 10時42分
-
4すぐに使える「こたつセット」おすすめ3選 テーブルとお布団がまとめてそろう【2024年12月版】
Fav-Log by ITmedia / 2024年12月17日 20時45分
-
5無印良品のアウター「ほぼデザイナーズブランド」「洗濯機で丸ごと洗いが可能」完売前に買っておきたい“3つの最高傑作”
日刊SPA! / 2024年12月18日 8時54分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください