松平健さんは芸能生活50周年「50年と言ってもまだまだ旅の途中『道半ば』です」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月1日 9時26分
松平健(C)日刊ゲンダイ
放送中のNHK朝ドラ「おむすび」をはじめ、長年、数々の映画、ドラマに出演。1978年からシリーズ全12作が制作された代表作の「暴れん坊将軍」(テレビ朝日系)や数多くの大河ドラマで活躍してきた時代劇俳優である。同時に、「マツケンサンバⅡ」の大ヒットで、今や老若男女から絶大な支持を得る。現在71歳。2024年に「芸能生活50周年」を迎えた国民的人気俳優の元を訪ねた。
──「芸能生活50周年」と一口に言っても、一言では言い尽くせない思いがあると思います。
「いろいろなことがありましたが、振り返ってみるとあっという間でしたね。皆さんも同じかもしれませんが、若い頃と気持ちは全く変わってないですよ。でも、体の方はやっぱり以前のようには動けなかったりもしますが、気持ちは昔のままですね」
──長い芸能生活の中で、大変だったとか、苦労した時期などはありましたか。
「苦労を感じたことはあまりないんですが、転機と呼べるのは、『暴れん坊将軍』のシリーズが終了した時(※02年・当時48歳)ですかね。その時は、これからどうなるのかなという気持ちがあったのですが、その直後に『マツケンサンバⅡ』のヒットに恵まれまして。それで不安は払拭されて、今度はサンバで忙しくなりました」
──その「暴れん坊将軍」が今回、「新・暴れん坊将軍」(1月4日夜9時~、テレビ朝日系)として、17年ぶりに復活します。08年のスペシャルドラマ以来だそうですね。
「『暴れん坊将軍』は私にとってとても大事な作品で、ずっと復活を熱望しておりましたので、話を聞いた時は本当にうれしかったですね。ただ舞台ではずっと続けていた役なので、はじまってみると思いのほか自然に入っていけました」
──ドラマ放送開始当初は24歳。45年以上吉宗を演じてきた中で、特に印象に残っていることは何でしょうか。
「番組開始当初は、土曜日の夜8時というのは、『全員集合』や萩本欽一さんの番組があって、まさに激戦区でした。現場には、鶴田浩二さんや片岡千恵蔵さんなどの諸先輩方がいらっしゃって、新人だった私は恐縮して小さくなっておりました。そんな中、美空ひばりさん、江利チエミさん、浜木綿子さんといった銀幕の大女優さんたちに次々とゲストに出ていただき、おかげで数字も上向いていったことには感激しましたね」
──今回は、今までのシリーズとの違いもあるそうですね。
「『暴れん坊将軍』は、基本、悪を懲らしめるヒーローで、今までは家族や女性のにおいはしなかったのですが、今回は初めて子供が出てくるんです。若かった吉宗も還暦を迎え“世継ぎ問題”に直面します」
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