1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

失明リスクも…コンタクトレンズが引き起こす合併症から目を守る

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月10日 9時26分

「最も避けたい目の合併症に『感染性角膜炎』が挙げられます。これは角膜欠損部から緑膿菌などの細菌や真菌(カビ)、アカントアメーバなどの微生物が侵入して角膜に炎症を来す疾患で、日頃からCLを外さないまま眠ったり、CLの使用期間を守らない、汚れた手指でCLに触れるといった不適切な使用習慣が発症のトリガーになります」

 日本眼感染症学会の主導による感染性角膜炎全国サーベイランス(2006年)の調査によると、感染性角膜炎の発症ピークは20~30代と60代で、感染性角膜炎と診断された患者のうち約42%はCL装用者であることが分かった。

「感染性角膜炎が起こると激しい眼痛、異物感、まぶしさのほか、本来、透明であるはずの角膜が白く混濁して、視力が低下します。さらに重症化すると、角膜に穴が開いて眼球の形が保たれなくなる『角膜穿孔』を引き起こし、眼球の内部にまで感染が進展すると『眼内炎』という状態になり、最悪の場合失明に至るケースもあるのです」

 合併症を防ぐには、何よりもCLの清潔が欠かせない。CLに触れる際は必ず手指を洗い、1日使い捨てタイプ以外のものは、専用のケア用品を用いて毎日必ずこすり洗いする。指定された使用期間以上の装用は避け、レンズケースは3カ月~1年に1回は買い替えること。長時間利用は目を乾燥させて負担がかかりやすい。1日の装用時間はできるだけ短時間に控える。

「CLの合併症では、症状をかなり放置してから受診される方も少なくありません。3カ月~半年に1回は定期検診を受け、目に違和感があるなら放置せずに早めに医療機関を受診してください」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください