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お笑いコンビ「ママタルト」これまでの貧乏生活とM-1グランプリ決勝最下位について語る【芸人 貧乏物語】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月14日 9時26分

檜原 喜びより驚きが大きかったですね。

 ──初めての決勝の感想とその後の反響は?

大鶴 決勝の舞台は準決勝より狭いので、ネタで僕が一回転した後に起き上がるまで時間がかかってしまい、もっと早く起き上がればよかったかもしれないと思いました。ネタをやっている最中「これはどうだろう。点が伸びなさそう」という不安はあったんです。すると審査員の点は80点台が多くて「悲愴感を出さないようにしよう」と思いました。反省すべきはその後のところですね。

■最下位になり叩かれると思ったけど街で声をかけられ「出てよかった」

 ──突然どら焼きを出して顔の前で割り「また出たいよー!」と叫んだ。

大鶴 1つ間違えればとんでもない事件を起こしていたのかと。自分にはただ恐怖の時間でした。

檜原 たまたまこのインタビューの前日に街ロケがあったのですが、「あっ、M-1グランプリ見ました」と街行く人が手を振ってくれまして。街の人たちがあったかく迎えてくれて今までよりロケがやりやすくて全然変わりました。最下位になった時は「これなら決勝に残らないで、未知数な存在のままでいて、優勝争いできるくらいになってから出場したらよかったかな」とも考えましたが、順位に関係なく街で声をかけられて「やっぱり出てよかった」と思い直しました。

大鶴 本番後にネットでいっぱい叩かれるのかなと思っていたんですよ。「つまんない」とか「二度とM-1出るな」とかDM(ダイレクトメッセージ)もくるのかな、と。そしたら、まったくなくて。M-1自体が盛り上がっていたし、僕なんかのことより、みんなの気持ちは「令和ロマンすげえ」という方にいったのかも(笑)。

 ──注目度が上がった今年の目標を教えてください。

檜原 去年のM-1が数年後にも「いい大会だった」と言ってもらえるように最下位の僕らがテレビで売れたいです。「10位が売れた24年の大会ってすごかったな」と言われたい。全体のレベルが高かったことになるから。

大鶴 「出たいよー」と叫びましたから、今年も絶対に出場して優勝を目指します。個人的には野球が大好きなので東京ドームで始球式をやるのも目標。ピッチングは今から鍛えてます。

檜原 その前にネタも鍛えなきゃダメだって。

(聞き手=松野大介)

▽大鶴肥満(おおつる・ひまん)1991年7月、東京都出身。▽檜原洋平(ひわら・ようへい)1991年7月、大阪出身。2016年に漫才コンビ「ママタルト」結成。YouTube「ママタルト本物チャンネル」配信中。

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